帰宅~着替え~晩御飯
「ただいまー」
俺は何食わぬ顔で松井の家に入る。
「おかえりなさーい」
奥から母親とおぼしき人の声が聞こえてきた。
あいつの部屋は二階の奥の部屋と言ってたな。ここか。
ドアを開ける。そこには……俺が恋焦がれていた松井恵玲奈の部屋が広がっていた。
「さてどうしようか……家に帰ったらやはりまず着替えだよな、うん」と誰も聞いてない言い訳をする俺。
あいつの私服は……と、これか。服を用意し俺は部屋にある姿見の前で着替え始める。
彼女の身体が徐々に露わになる。正直エロい気持ちで脱ぎ始めたけど……脱いで見たその姿に興奮をするのではなく……とても素晴らしい芸術作品を見た時のような心震える感情が湧き上がって思わず「綺麗だ」という独り言が口をついて出た。
なんかあいつと俺同じ人間だと思えない。元の自分の身体を綺麗だとなんて思ったことは一度たりとも無い。
神様は不公平だ。
まあそれはそれとして、とりあえずおっぱいは揉んでおこう、もみもみ……もみもみ。
柔らかい……でも思ったより感動したり気持ちよくない。これはきっと自分の身体を自分でマッサージしてもそれほど気持ちよくないのと一緒なのか?と揉みながら考えてるといきなり「お姉ちゃん、ご飯だよ」とドアが開いた。
「何やってるのお姉ちゃん……」
「お、おっぱい揉んだら大きくなると友達から聞いて」俺はとっさに言い訳をする。
「そんなわけないでしょ、早く下に来てよ、わたし腹ペコなんだから」
突然現れた彼女はそう言うと去っていった。
たぶんこの子があいつの言ってた妹の桃梨だな。
それにしてもいきなりヤバいところを見られてしまった。気をつけないと。
俺は食卓につく。
「お父さんはまた遅くなるって言ってたから、三人で食べましょう」母親とおぼしき人は言う。
恵玲奈のお母さんは恵玲奈に似てとても美人だった。この親にしてこの子が生まれる。それを体現したような綺麗さだ。
妹もまだ中学生なので幼さは残るけど、この子もきっと大人になったら大変な美人になると思う。
そして今日の御飯はカレーライスとサラダのようだ。
「いただきます」
俺は食べ始まる。美味しい。これはきっと市販のルーを複数個混ぜたやつだな。
ジャワカレーに、あと……と考えていたら
「恵玲奈ももう三年生なのね。そういえば及川くんとはどうなの?恋もいいけど今年は大学受験なので勉強もきっちり頑張るのよ」
!?
及川ってもしかしてクラスメイトの及川光の事か?及川くんとはどうなの?って……なに?こいつってもしかして及川と付き合ってんの?頭がパニックになる。
味がわからなくなったままカレーを食べ終えた俺は部屋に戻ることにした……
好きな人の裸を初めて見た時は興奮というより感動が強いですよね←もちろん興奮もしますが(笑)
次話も来週金曜日の予定です。