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0話 序章
ーーーあれからいくら時がたっただろうか...
あの子と離れて...
いつもと変わらない満月の夜、そんなことを考えていた。
私は間違っていたのだろうか
私があの時選択を間違っていなければーー
...私は変われていたのだろうか?
...いや、今更そんなことを考えてももう遅い
もう1600年以上は時が経っているから...
あのーーーが進化でもしていなければ生きてはないだろうから...
私はこのことを何故忘れられないのだろうか...
そう思い、時が過ぎていく
天井の穴を見上げる。
考えているときは夜だったはずだがーー
ーーーもう既に夜は開けていたようだ。
もうむしろ眠っていたほうが楽かもしれない
冬眠の時期はまだだから人の姿を取り岩の床に横になる。
そうしているうちにすぐに眠りにつく。
これが私の日常だ。