おばあちゃんの幽霊
私は綾部彩。
今日はおばあちゃんの命日で、
お墓参りに行くんだけど、
おばあちゃんの墓の近くでは事件が多発していて…?
私のおばあちゃんの家の近くには…。墓地がある。100年前から。
今とは違って、塔のような建物の中にある。
私のおばあちゃんのお墓も、その塔の中にある。
だから、時々行くのだが、16歳になり、おばあちゃんが死んでから
5年たった今でも、なれていない。
最近、私のおばあちゃんの家の近所で事故が多発するようになった。
原因はわからず、余所見か何かだろうと警察は推定している。
今日は、おばあちゃんの命日。いつものように、墓参りに行くのだが、
やっぱり怖い。怖い。
「彩、なにしてるの。行くわよ。」
「はぁい。」
お母さんに言われ、しぶしぶ車に乗り、
あの塔へ向かった。
「彩、ついたわよ。はやく降りなさい。」
ああ、ついてしまった。
早く行きたくないときに限って
早くつくものだ。
「彩…。」
「なあに」
お母さんに呼ばれたと思って返事をしたが、お母さんに逆になあにと言われた。
「え、お母さんが呼んだんじゃないの?」
「私はなにも言ってないわよ。」
気のせいかと思って、そのまま、おばあちゃんのお墓の前に立った。
手を合わせ、おばあちゃんのことを思い出していた。
「さ、彩。帰ろうか。」
「うん。」
お墓参りを終わらせ、ほっとしていたのもつかの間。
また、だれかに呼ばれたのだ。
「彩…。」
「お母さん、呼んだ?」
「だから、私は何も言ってないわよ。」
「一体、誰だろう…。」
気のせいとか空耳にしても、なにか気持ち悪い。
「お母さん、私、先に車にいってるね!」
と言って、私は走った。
「あ、こら彩!ここで走るんじゃありません!!」
私は、無我夢中で走った。
「彩…。こらこら、走るんじゃないよ…。」
「もうやめて!誰なの!?私を呼ぶのは!!」
「彩…。わしじゃ…。」
「わぁ!!」
私は転んでしまった。この声は…。
「おばあちゃん!!」
「彩…。彩だね…。久しぶりだねぇ。」
「久しぶりじゃないわよ!おばあちゃん、死んだんでしょ!じゃあ、幽霊?きゃあ!」
「彩…。驚かせてごめんねぇ。わしゃ、彩が心配でねぇ。」
「何いってんのよ!私もう16だから平気よ!」
「そうかい…。彩…。大きくなったねぇ…。」
「おばあちゃん…。」
そういって、おばあちゃんは消えた。
きっと、私のことが心配だから幽霊になって出てきたんだ…。ゴメン。
気づけば、私は病院のベッドの中にいた。
「あれ、ここは…。」
「彩…。気づいたのね。良かった。」
「お母さん…。ここは病院?」
「そうよ。彩、あんた急に走っていって、その場で転んでたでしょ。
一瞬死んでいたのかと思ったわ。」
「ごめん。あ、それより、お母さん、おばあちゃんに出会ったのよ!」
「バカなこと言うんじゃありません。」
「本当なのに…。ぶーーー。」




