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変な歌と消える女の子

”5時になったらカラスが鳴くからみんなで手をつないでかーえろ”


私は野尻葉月。私達の町では、この歌が有名になってきている。

夕方5時前になると、どこからか、この歌が聞こえるのだ。

私は近所の子供だろうと思っていたが、

どうやら、近所の子供も私と同じく、近所の誰かかと思っていたらしい。


今は4時52分…。もうすこしでこの歌が聞こえるはずだ。


今日は、友達と遊んでいた。ユーミンとメグ。

二人も、この歌が不思議でたまらないらしい。


「この歌さ〜、もしかして幽霊が歌ってんじゃない?」

「えー、ちょっとユーミン、やなこと言わないでよ〜。」

「だって、ねえ?」


もうすぐ5時…。


なってしまった。


”5時になったらカラスが鳴くからみんなで手をつないでかーえろ”


「あ。」

「きこえる…。」

「ねえ、この声、墓場から聞こえてこない?」

「え、んなこたないよ。」


私達3人は、墓場のほぅへ言った。

墓場からかもしれない…。


「5時になったら…。」

「あはは…。」

「お母さん。ごはんまだ??」


この声は…。


「ねえ、ユーミン、メグ…。この声、あの声じゃないの…。」

「たしかにね…。」


さらに近づいていく。


「お母さん…。今日はどの子?」

「そうね…。このギャル少女で良いんじゃない?」

「わーい!僕、ギャル好き!おいしくて柔らかいもん!」


なんだ、この会話は…。


「ちょっと、もう帰ろ…。なんかおかしいよ、会話的に。」


「さあ、坊や。ギャルの肉じゃがだよ。」

「ねえ、お母さん。さっきから女の子達がこっちを見ているよ。」

「あら、どんなこ?」

「ギャルの子と、キュートな子と、クールな子。」

「あら、お母さんクールな子のお肉大好きよ…。」

「じゃあ、捕まえてこようか?」

「そうね、さめないウチにね。」

「はーい。」


こっちにくる!!私達は必死で逃げた。


「メグ!葉月!あの子早いよ!!」

「助けてーー!!」

「死にたくない!!」


「あはは…。今日は3匹…。」


ぐさり………………………。


「メグ、ユーミン…。バイバイ…。」




次の日


「ユーミンと葉月とメグがさ、行方不明だって。」


「え、私遺体見つかったって聞いたよ。」


「え、マジで?」


「マジマジ。なんかさ、墓場で白骨化してたって。」


「え、1日で白骨化する?」


「きっとさ…。そぎ落とされたんだよ!肉を!!」


「ぎゃあ、やめてよ!!」


「でもさ、わかんないよね…。あの歌が聞こえ始めたのは、

うんある親子が行方不明になった日から。それから毎日、女の子が

ねらわれるでしょう?きっと、何か関係があるんだよ!」


「しかも、遺体は白骨化してから見つかる!」


「うん。もう、墓場には近づかないようにしよう。」


「それとさ、ギャルの美菜って、やっぱり白骨化してみつかったの?」


「うん。気をつけよう…。私達も油断できないよ。」


「そうだね…。」



きっと、次はあなたをねらいます…………。

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