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詩*夜空へ*

夜景

作者: a i o

夜は溢れるものだから

闇はこぼれていく

手のひらのような地平線

そしてその先


暗がりの中でだけ

暖かくなれるような

臆病さを抱えて

灯す明かりに

開かれていく

星は星の光を繋ぎ


ひとつひとつと

数え上げながら

一体となる矛盾に

安堵し悩める

流星は落ちる


吐息のような風が

夜空を浚って

瞬く間に暴かれた

孤独たちの呼応する藍


分かり合えずとも

重なりあえば

色を濃くするから

ねぇ、一緒に


君の見上げる

等級のないさみしさが

今、輝ける

夜の話をしよう











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