可動部攻撃
目の前には、巨大な腕を持つロボット、左手には銃右手には札
「これより、防衛任務を開始する、発砲許可、撃ーー」
、、、どうしてこうなったかというと
栗風こうじ、見た目が30代前半の女性である、
「よっす、隊長どうかしたんですか」
「うん?、、、いや特にないけど」
日本呪術協会ー蔵書部ーー蔵書部というのは名ばかりの偵察部隊だ
一応公務員だから、お給金はあるのだが、、、分け前は乏しい
それに呪術協会といっても、呪術師なのは、こうじと「隊長、もう若くないんですからメイクしたほうがいいですよ」
失礼なことをいう女性ー黒風れいじだ「大きなお世話だよ、黒」
間ぁ、実際のところまだそんな更けてないと思う、その上もともとかわいいとも、美しいとも言われたことがないのだ
その理由の一つが身だしなみに無頓着というところがあげられるが
「隊長かわいい女の子いるっすかねぇ」
「伍長ーー気を引き締める」
一応車は、公式の車ではなく、擬装用のこうじの義理の母の私物である
家はあまりお金持ちではないが、義理の母のセンスだがなんだが知らないが
使えれば痛車にしようが、ハチの巣にしようがあまり気にしないという無頓着さで助かってる
ワゴンを運転しつつ、後ろの席でくねくねダンスを踊る、隊員に呆れつつー学園の寮にバックで入れる
ここ、この寮で寝泊まりするのだ
寮は人里離れた海の近くだ、というか、すぐそばの崖の下が海だ、、、海の色は緑でも、蒼でもなく
墨汁を垂れ流したかのような黒ーーまるでヨーロッパの宮殿のような寮の外郭にげんなりしてくる
こうじ
「隊長、、隊長のヨーロッパ建築嫌いはなおせといいませんけどもうちょっとこう顔に出さないようにしていただけますか?」
ヨーロッパ建築が嫌いなのではない、事実コンクリートでできた家やイタリアンのレストランを見ても平気だ
だが、こうーー貴族風の家に行くのは何か苦手である
「うわ、きれいですね、あ、かわいいこ発見」「伍長、あいさつしに行くぞ」
5人の部下を引き連れ、「校長室へ」、、、
「日本呪術協会蔵書部所属少尉、栗風こうじです」
「こちら、この学園の校長、テレザ、ビアンキだ、よろしく」
イタリア人女性の校長ーーから、、「この寮の防衛を頼まれた」
「防衛任務」開始ーで、現在
「隊長――はじき返されます」「水よあれ」、、札を持つ手を今度は、勾玉に変える
――投擲
ロボが水にぬれる、、、電気がバチバチとはしる「可動部を狙えーー取り囲むな
側面から迎え撃て」