勇者編 〜勇者翔太の冒険〜parto1
遅れてしまって申し訳ありません。
構想を練るのに苦労しましたが、勇者編をレイシルが喋れる様になった辺りまで
進める事が出来ました。
翔太によるこれまでのあらすじ
俺の名前は神薙翔太、行方不明になった和樹の親友だ。和樹を探していた俺は魔法陣のような物で
アルカルデという世界に勇者として召喚されてしまった。ステータスを確認したら「封印の勇者」という
ややこしくなりそうなものを見つけてしまった俺は自分のステータスを隠し脱走する………
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朝日が昇る………
昨日の夜王宮を抜け出した俺はフィール王国の王都にいた。
ワイワイガヤガヤと色々な声が飛び交っている中をキョロキョロと目を輝かしながら見回して
いるとギルドを見つけた。
中に入ってみると酒場のような場所だった。
「まさにギルドって感じだな〜」
取り敢えず冒険者として登録しておこうかな。「受付はどこかな〜」
「こちらで御座います」遠くから声が聞こえる。
そっちに行って見ると美人の受付嬢がいた。
「ここで良いんですか?」「はい」「登録するのは無料ですが、ギルドカードを紛失した場合は再発行
に金貨10枚が必要になりますのでご注意下さい」
どうやらこの世界のギルドは決まったクエストをすればすぐにランクが上がるらしい、
今の俺にはありがたい事だ。早速一つ目のランクアップクエストに行こう。
この世界のギルドはランクG~SSSまであって決まったクエストを成功すると上がる。
「最初のランクアップクエストは迷いの森の調査です。迷いの森は初心者にぴったりという事で
採用されています」
「分かりました、受注して下さい」
「迷いの森までは外の転移魔法陣で行く事ができます」
ギルドの外に出ると横に魔法陣が数個あっちょうど誰も居なかったので適当に入ってみた。
後から分かったのだが故障しているSランク魔法陣だったそうだ。
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魔法陣を抜けるとそこは巨大な洞窟の中だった。
「あれ?ここ森じゃなくね?」
可笑しいだろう、初心者用のクエストなのにラスト感が漂いまくってる。
やっぱ鑑定とか欲しいよね〜、などと思っていると脳内に声が響いてきた。
ースキル「鑑定」を戻しますか?戻す場合はレベル10での取得となりますー
なんでレベル10?そんな事は良いか取得っと。
ステータスを見ると確かに鑑定とあったそして、神が封印せし者の可能性のところが1%になっていた。
壁に向かって「鑑定」を使うと……【龍神の庭園・レベル148】
148……マジかよ、これラストダンジョンなんか遥かに越てんじゃん。
確か、現存するダンジョンの最大レベルは10でダンジョンと言うのは1レベルごとにレベルが
10位変わってくるって事はレベル10の80レベより1380レベ違うどうしようかな〜
生きる希望無くね?
取り敢えず敵にあったら終わりだな。あっ、これ死亡フラg・・・
「グルルル……」後ろに黒い狼がいた。
ヤバい…ヤバい…!!!!!!!鑑定を使うまでもないあれはダメだ……。
その時、黒狼が前足を地面に置いた…っと思ったら俺は吹っ飛んでいた…。
そのまま俺は意識を失った。
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ー勇者の可能性の泉を発見しました。これより神に封印されし者の可能性が変動します。
神に封印されし者の可能性が100%になりました。覚醒が始まり、初代 極天勇者
の記憶も継承されますー
ドンドン力が湧いてくるとても心地よい感覚だ……
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「ふぁ〜あ、あれ、生きてる?」
さっきの場所に戻っていた。「あっ、やっぱり黒狼は居るのね」
さっきと同じたたずまいで立っていた。でもさっきの様な威圧感や絶望感は感じない、それどころか
自分が圧倒的強者のような感覚さえ覚える。
自分のステータスを鑑定で確認すると。
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神薙翔太 種族,人間
Lv,1.
【称号】
覚醒の最強勇者 極天勇者
【能力値】
MP 0/0
HP error
attack error
speed error
defense error
【スキル】
剣術,LV132 魔力操作,LV94 魔導,LV140
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やり過ぎだろ…スキルの最大は10じゃなったっけ?
気が付けば目の前の狼が飛びっかかって来ていた。
咄嗟に手で防ごうと手を動かすと、狼が真っ二つになっていた。驚いてステータスを確認すると、レベルが上がっていた。
「どうやら剣術スキルのおかげらしいな」やはり132レベは伊達じゃないようだ。
そのまま洞窟の奥へと進んで行くと一際大きな扉がそびえていた。扉はふちを豪華な装飾が施され
煌びやかで神聖な空気を漂わせていた。
「ラスボス感が凄いな〜。あれっ?ここのボスって………龍神?」
扉が音を立てて開き始める。奥には直径が15m程の銀色の龍がこちらに顔を向け、たたずんでいた。
そして、「神聖」という言葉を体現したような龍は静かに口を開き……
「ありがと〜来てくれて〜」・・・「軽っ!!!!!!!!」
予想以上に軽い龍神の口調に驚きながらも僕は意外に冷静に龍神を観察していた。
(強さは僕より下かな〜。てか神より強い僕って?)
「実はさ〜、今はここにダンジョンの主として封印されてるからここから出れないんだよ〜」
「神なのに封印されたのか?」「僕は強すぎたから神々に封印されたんだ〜」
へ〜神様の中でも最強に近いのか。なんとか仲間に出来ないかな?
「僕が外に出してあげるから、眷属?っぽいのになってよ」
「出してくれるならなってもいいけど神々がはった封印だよ君じゃ解けないと思うけどな、だって君からは強さを感じないよ〜」
えっ?僕から強さを感じない?んーまあいっか〜。
「魔導を使えばいっか」どうやら魔導はすべての魔法を詠唱無しで放てるようだ
【ファイアボール】と念じた瞬間目の前に30mの白銀の火の球が出現した。
(いや、でか過ぎだろう・・・)
限度と言うものがあるだろう、まさかLV100以上の力がこれ程までに強いとは思わなかった…
ファイアボールは初級魔法だろ……
「まあいい、えい!!」
龍神を封印しているであろう核の部分へ魔法を打ち込む 。龍神に掛けられていた封印が解け、
龍神に本来の力が流れ込む。
神々しい光が龍神を包み、光が収まると…
「いや〜、助かったよ。ありがとう。」
そこには、微笑みを浮かべた美しい女性がいた。
次話は勇者編の龍神とのその後を半分とレイシルの能力測定を投稿します。