幼少期 〜レイシルの心の声〜 • 勇者編 〜勇者召喚〜
遅れてすみません。ステータスに悪戦苦闘しておりました。
当分は、勇者編をやっていきます。
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転生して、地球の感覚で言う所の一月が過ぎてだんだんこの環境にも慣れてきた俺だが、やっぱりまだ言語が分からない。「おはよう」や「おやすみ」などは分かるがやはり複雑な文は理解するのに時間が掛かりそうだ。
ふぁ〜、睡眠時間になったようだ。では、喋れるようになるまでさようなら〜。
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和樹がこの世界に転生してから少し経って地球では、1人の少年が悩んでいた。
「和樹が行方不明!!??どういう事ですか恭子さん?」
「あのね、今日の朝出て行ったきり帰って来てないの。もしかしたら翔太くんの家にいるかもって思ったんだけど」
「そんな馬鹿な」と僕は呟いていた。僕の名前は神薙翔太、和樹の親友だ。
和樹とは小学校からの付き合いでよく遊んだ。
っと、こんなことを考えてる暇はない早く探しに行かなければ。
「和樹がいるとしたら、公園と駄菓子屋くらいけど、駄菓子屋はもう終わってるし......」
そう考えた僕は急いで公園に向かう、夕方の公園には誰もいなくてとても静かだった。
上を見れば綺麗な月が出ていてそよ風が心地良かった。
「和樹どこに行ったんだよ...... 」
和樹ともう会えないんじゃないか?と思った時、不意に足元が眩しく光って気付けば
風景がかわっていた...
周りを見れば鎧を着た騎士、魔法使いっぽい人、豪華な服を着た人など色んな人が居た……
「ようこそ、勇者様方」といかにも王様って感じの人が挨拶をした。
他にも俺と同じ日本人が三人いた、全員何が起こったかわからないって感じだった。
僕は同じ日本人がいるという事よりもこの世界に和樹がいるんじゃないかと言う思いだった。
その後の話でここがフィール王国という事と僕達は、勇者として召喚されたという事が分かった。
この世界はアルカルデという世界でジョブと言う物があるらしい。ステータスプレートという物に血を垂らすと自分のステータスを確認出来るようだ。僕が血を垂らすとプレートがカッと光り僕のステータスが表示されていた。
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神薙 翔太LV,1 種族,人間
【ジョブ】
勇者
【称号】
神が封印せし者 (現在覚醒の可能性 0%) 封印の勇者
【能力値】
HP 1,0120
MP 1,2400
attack 7890
speed 6540
defense 5890
【スキル】
現在封印されています
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「はっ?なんじゃこりゃ?」「どうかされましたか?大体勇者様でしたら180~190位ですね」
おっと声に出てしまった。幾ら何でもやりすぎだ、どっかで封印されたっけ?取り敢えず適当にごまかしてここから逃げよう。
「勇者様?もしやステータスが低かったのでは?」「まあ、そうですね20ぐらいでした」
僕がそう言った瞬間王様の顔が曇った気がした。取り敢えずこれで逃げても追ってこないだろう。
就寝の時間となり辺りが静かになったので僕はそっと窓を開け城の外へ飛び降り、素早く門から逃げた。空を見上げると赤い大きな月と青い小さな月が並んでいた。
これからの日々にわくわくと胸を躍らせながら、僕は、静かな夜の街の中をゆっくりと歩き出した………。
幼少期編は主人公が喋れるようになった所から始めていきます。