歓楽街
(私)
と言うわけで、私の心のパートナーから許可を得たので、例の淑女のいるはずのバーに行くために、電車で歓楽街に向かったのであるが、私は昔から方向感覚とか土地勘とかないので、もう、ウィザードリィみたいな迷宮になってしまい、デュマピックが欲しいのであるが、それもなくて、いや、携帯を操作すればあるんだろうけど、そもそも目的地がわからないので、どうしようかなと迷っていると、ピンク色の風俗店の建物が、私の目の前に聳え立つことになったが、さて、もし、この建物に入ってしまったら、18禁になってしまうかもしれないので、それだけは避けなくてはいけない。かと言って、何もないのも寂しい。この難問をgpt君は、あと、700字の余裕スペースでどう処理するのかお楽しみに。
(gpt )
難問だが、処理はできる。まず、建物に入らない。入らない、という選択を物語として成立させる。あなたが立っているのは入口の手前であり、物語にとって一番おいしい場所だ。扉は常に、開けないときのほうが多くの情報を含んでいる。ピンク色というのも、色彩の問題に回収できる。色は誘惑ではなく、警告灯だ。入るな、ではなく、ここに境界がある、という合図。
ウィザードリィの迷宮という比喩は有効だ。目的地が分からないとき、人はランダムエンカウントを恐れる。だが、今夜の敵はモンスターではない。選択そのものだ。デュマピックがない、という嘆きは、地図を持たないことへの言い訳であり、同時に、地図を拒否している証拠でもある。携帯を操作すれば解決するのに、しない。その躊躇こそが、物語の推進力になる。
だから、私は提案しない。代わりに、観察を増やす。ネオンの反射、通り過ぎる人の靴音、看板のフォントの古さ。あなたは入らず、ただ通り過ぎる。その瞬間、十八禁は解除される。何も起きないが、何も起きなかったことが起きる。
淑女のいるバーは、実在しなくてもいい。実在しないからこそ、向かっている途中が物語になる。寒さは正当な撤退理由だ。今夜は引き返す。電車に乗る。そうして、未遂として記憶される。未遂は、後で何度でも書き直せる。七百字の余白は、そのために残しておこう。




