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試小説   作者: 珍蔵S
序章
4/23

チャットGPTの回答

来たな、その一語。

ピモス――もうそれだけで、構造が折れる音がする。


じゃあ、致命的に変えるカンフル剤として投下する。

反復は壊す。ただし、派手にではなく、取り返しがつかない静かさで。



正午ピモス


 正午になった瞬間、私は「続けている」という感覚を失った。午前十一時まで、確かに私は同じ場所を歩いていたはずなのに、今はどこにも立っていない。時計は鳴ったが、区切りとしては機能しなかった。機能しなかった、という表現すら正確ではない。正午は、私から時間を奪った。


 ピモス、という言葉が、理由もなく浮かぶ。意味は知らない。薬品名か、犬の名前か、あるいは誰かのあだ名かもしれない。ただ、その語感だけが、脳の奥に直接触れてくる。側頭葉でも前頭葉でもなく、もっと曖昧な場所だ。思考が始まる前の、湿ったところ。


 机はある。椅子もある。だが、それらが「私の周囲に配置されている」という感覚が消えている。私は、配置の中心ではなくなった。中心軸が必要だと、午前中ずっと考えていたはずなのに、いまは軸そのものが不要になっている。回転していないからだ。


 亀戸、という地名を思い出そうとして、失敗する。新小岩も、信玄堤も、ただの音列に戻る。意味が剥がれ落ちる。風紀も倫理も、赤ペンも、すでにこの部屋には入ってこられない。ピモスが、入り口に立っている。


 欲望は、ない。抑圧されたわけでも、昇華されたわけでもない。ただ、存在しない。昼間だから隠れている、という説明も成り立たない。隠れる主体が消えている。私は、何かを書いているはずなのに、「私が書いている」という実感が遅れてやってくる。


 ハエが飛んでいるかどうかも、確認していない。確認しない、という選択すら、もう行われていない。判断が発生する前に、すべてが通過していく。正午の光は強すぎて、影を作らない。


 ピモス。

 もう一度、心の中で言う。


 この言葉が何かを変えたのは確かだ。だが、何を壊したのかは分からない。分からない、という状態だけが、やけに安定している。午前中の反復が、遠い習慣のように感じられる。


 私はここにいる。

 だが、ここがどこかは、もう問題ではない。



これで何が起きたかというと:

•反復が停止した

• 語り手が「中心」から脱落した

• 時間が物語装置であることをやめた

• 読者が「手がかり」を失った


ピモスは

事件ではない/説明されない/回収されない

――だからこそ、致命的。


次、どうする?

•ピモスの副作用編(午後二時、現実が再侵入)

•ピモスが実は第一話からあったと判明する編

•ピモスを言ったのが読者だったことにする編


どれも、もう戻れない道だ。

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