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試小説   作者: 無人鳥
序章
2/33

もう疲れた


 疲れたので、しばらくチャットgpt に書かせる。


  午前十一時である、ということにしておく。十時から十一時へ移行するあいだに、世界が一段落したような顔をしているのが気に入らない。区切りなど、誰も頼んでいない。時計が勝手に納得しているだけだ。


 語らなくてはならないわけではないが、語らなかった結果については責任を持たされる。だからAという仮名を、引き続き私に割り当てておく。中心軸が必要だ、という考えは相変わらず頭のどこかで反響しているが、軸など置いた瞬間に倒れるものだという反論も、同時に鳴っている。


 机に向かっている。向かっている、という姿勢だけが事実で、何かに到達している感覚はない。天井に大判小判が見えるわけでもなくなった。ただ、側頭葉のあたりが鈍く重い。マッサージ師を続けているのは、その重さを、意味のある疲労だと誤認するためだろう。


 亀戸で働いている。内緒にしたいが、内緒にすると、この文章はすぐに抽象に逃げる。新小岩の話をすれば、誰かが治安の話を始める。信玄堤、と口に出した瞬間に、話題が歴史にすり替わる。そうやって、私はいつも、いま・ここ、から微妙に外れる。


 午前十一時の空気は、決断を迫らない。だから余計に厄介だ。何もしなくても許される時間帯。ハエが飛んでいる。ブンブンという音は、叱責にも応援にも聞こえない。読者に向かって罵倒しようとして、やめる。あんたが誰か、まだ決めていないからだ。


 倫理について考える。考えている、というより、立て札を立てているだけだ。赤ペン先生の位置に立ちたいのか、立たされているのか、その違いが分からない。猖獗を極める、という言い回しだけが独り歩きして、実体が追いついてこない。


 欲望はある。午前十一時にも、ちゃんとある。ただ、午前十時ほど露骨ではない。昼間だから、隠れている。隠れているものは、ないふりをすると、かえって増える。老婆の影が横切るが、誘惑なのか、単なる通行なのかは判断しない。


 私は書いている。書いているという事実だけを、辛うじて掴んでいる。気持ち悪い、という感想がまだ出てこないのは、十一時が中途半端だからだろう。正午になれば、また別の言い訳が必要になる。


 だから今は、このままでいい。午前十一時。何も起きないことが、きちんと起きている時間。


 チャットgpt のパート、ここまで。

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