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これは人生の仮タイトル  作者: モ虐
1."You walk down a stormy road and see the end of it."

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12."At the end of the day, warmth and happiness"

「ふあぁ……疲れたぁ……あ、そういえばご飯どこ行く?」

 昨日の夜(というか今日)は2時に寝て6時に起きているので睡眠不足も込みでかなり疲労が溜まっているが現在は18時。

 今からご飯を食べてそこでしばらく話した後各々電車で帰宅し解散という流れになっている。


 ただ、どこでご飯を食べるかは一切決まっていない。


 ガッツリ食べたいのかそんなにいらないのか、和食か洋食か、そこら辺からその日の気分で決めようという話だったらしい。


「私お寿司食べた〜い! 和食の気分やわ〜」

 この案が採用されたら回らない寿司に行けると都合がいいのだが、間違いなく回転寿司になるので却下したい。


「僕お腹すいた………ガッツリ食べたいし焼肉行く?」

 そう。確実に値が張る店に連れていけば里香本人の出費も増えるためより里香の財布にダメージが入る。


「焼肉かぁ……あーしはちょっと気分じゃないかも」

 と思ったが加藤さんにガッツリ却下された。


「パスタ食べたい」

 佐々木さんが提案したパスタ……悪くないかもしれない。

 一番高いやつにしてやろうかな


「宇宙人向けのご飯ある店なら何でも」

 一瞬困惑したが、ギリギリ思い出せた。

「自己紹介のときに無理してつけた設定続けなくていいよ!?

 ていうか昼は普通にマッ●食べてたじゃん!?」


「あ……それならガス●でいいんじゃない?和食も洋食もパスタとかイタリアン的なのもあるし………」

 みんなの意見をある程度まとめて妥協案を考えてくれた黒崎さん。

 ステーキとか高いメニュー選んだ後、デザートも付けるか。

 そう考えながら「あ〜、いいんじゃない?」と僕が賛成の意を示すと、

「じゃあ私この辺のガス●探すね〜」

「あーしアプリ持ってるからクーポン使いたければ教えて〜」

 と、ガス●に決定した。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ガス●で、僕はまた高額な飲み食いをしようと思っていたわけだが。

 ドリンクバーを当たり前のようにつけたいところではあるが流石に僕一人でドリンクバーというのもなんか微妙な感じになる。


「あ〜しドリンクバーつけたいんだけどみんないる?」

 加藤さんに救われた。

「私もつける〜」

「え〜どうしよ……私もつける!」

「じゃあ僕も」


 流れ的に自然にドリンクバーをつけられた。

 そして、ここからが本番だ。

 僕は今からこの店で一番高いメニューを頼みたいが、

『ガス●で一番高いメニューは?』と聞かれてステーキと答えてしまうと見事にひっかけ問題にかかってしまう。


 確かにステーキは高い。

 デ●ーズやロイヤル●ストなどのファミレスでは基本的にステーキが最高額なはずだ。

 ただ、ガス●ではうな丼ダブルというメニューに300円以上の差をつけて負けている。


 うなぎが元から高いのはもちろん、うなぎの量も多いこのメニューが実は最高額なのである。

 ついでにデザート……キャンペーンでやっていた高いパフェを注文。


「隼人くんお財布大丈夫なの?」

 割と当然な心配を投げかけてくれた黒崎さん。

「あ〜、まぁ僕ほぼお金使わないからさ? こういう時は大丈夫」


 言葉足らずな部分を埋めると「あ〜、まぁ僕(今日は里香の奢りだから)ほぼお金使わないからさ?こういう(人の奢りの)時は大丈夫」となるが黒崎さんは「普段からお金をあんまり使うタイプではないからみんなでこうやってワイワイしてる時ぐらいは贅沢したい」というふうに解釈したわけだ。


 日本語って素晴らしい。

 そして、修飾語って大事だなと深く実感させられる。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 各々注文が済み、食べ物が届き始める。

 里香はもう諦めの境地に達したのだろうか。

「アハハ、アハハハハハ」と、謎に笑い続けている。


 僕は黒崎さん達と"友達"と呼び合えるような仲に慣れたかはわからない。

 ただ1つ間違いないのは、中学生だった頃の僕にはなかった温かさがみんなとの間にはあった。


 正直、陽キャに囲まれてアウェイ感が無くは無い。

 しかしどこか温かさがあり、心の底から楽しいと思える。

 ここにあるのは絶対に手放したくないとすら思える平穏があった。


「たまには外出も悪くないな……」

「え!?隼っちがついに壊れた……!?」

「失礼な」


「「「「「「ハハハハハハ」」」」」」


 いいな。こういう日常も悪くない。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 みんなで笑って騒いで、帰る頃には21時を回っていた。


 黒崎さんと僕たちは降りる駅が一緒だったので途中まで一緒に帰る事にした。


「ねぇ隼人くん、ちょっとふたりで話さない?」


「え……?」






第12話「1日の終りに、暖かさと幸せを」



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