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これは人生の仮タイトル  作者: モ虐
1."You walk down a stormy road and see the end of it."

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8."Zero or Hundred, Collapse of the White Pillar"

 とてつもない苦しみを味わった後もなおゲームを続けていた僕は、もう立派な引きこもりへと進化していた。


 ゴールデンウイークが始まり数日が経ち、5月1日。

 黒崎さん達4人と里香、までは分かる。

 その中に僕もいるのだ。邪魔ではないだろうか?


 出かけると言われたため、和也からもらった段ボールの中から初めて服を出し、ST●SSYの服で身を包み、里香に言われるがまま電車に乗り、歩かされた結果到着したのは……

「R●UND1にぃ、やって来たぁ!!」

 ボウリングにカラオケのみならず、ダーツにビリヤードをはじめとするスポッチャまであるというとんでもないアミューズメント施設として名高い陽キャの遊び場(※隼人の偏見)。

 今スマホで調べてみると、m●imaiやch●nithmがスポッチャのゲームコーナーにあるらしい。


「Aim●……ある!! 財布持ってきて正解やった……ッ!!」

 僕はゲーセンの音ゲーが大好きなので、和也や祥子に無理やり外に連れ出されショッピングモールに連れ出されることがあればゲーセンに行って遊び倒したり、

 去年の夏休みなんかは勉強に疲れた時に夏菜子や玲を連れていき一緒に1日中音ゲーをしたり、


 なかなかの音ゲー中毒なため、セーブデータを保存しているカードを財布に入れ常に持ち歩いているのだが、

「今回はこの前のお詫びも兼ねて私が全額払うから」と里香が言っているため財布を置いていくか迷ったのだ。


「あぁ……こりゃだめや」

 里香が完全な呆れ顔をしている。

 まぁ、そんなことはもはや日常茶飯事になっているレベルなのでもう無視する。


「隼っち、黒崎ちゃん達来たよ」

 黒崎さん達とは現地で合流するという予定だったため、一緒に住んでいる僕達はセットで来てもあと4人はバラバラに来ると思っていた。

 黒崎さんは「里香〜! 隼人く〜ん!」と笑顔でこちらに手を振っている。


「じゃ、早速ボウリング行こっか」

「あ、ボウリングからのスタートなんだ」


 ここから、僕の醜態がさらされることになる。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ボウリングは、今回のメンバーが6人いるため3人ずつ別のレーンに行くことにした。

 黒崎さん、里香、僕の順にピンを倒すことになっている。


 ーーピンの倒れる音がする。

「お、当たった!久しぶりだけど案外いけるねぇ」

「あと6本……スペアはムズい位置かもなぁこれ」

 ーーピンの倒れる音がする。

「お!8本倒せたら出だしはまぁまぁかな……」

「黒崎ちゃんすご!!あとちょっとやったやん……」


 ーーピンの倒れる音がする。

「お!6本行けた!あと4本行けるかな?」

 ーーピンの倒れる音がする。

「スペア〜!!絶好調や!!」

「普通にすご……里香に負けるのは嫌やな……頑張るか」


 ーーピンの倒れる音が………あれ?しない。

「ガーター……か。」

「ま、まぁほら、初球だからそんなこともあるんじゃない?」

 ーーピンの倒れる音が………またしない。

「ガーター?それも2連続……?」

「まぁ隼っちやしなぁ……」


 そう。僕は運動神経が終わっており、球技、鉄棒、跳び箱、マット、縄跳び、水泳、その他諸々のスポーツで絶望的な成績を叩き出すのだが、第一回目の投球が終わり、1つわかったのは……


「絶対、黒崎さんと里香には勝てない……」

「あ!そうや!この後スポッチャ行くまでの時間にお昼にマック行く予定やったけど、6人で1番スコア低かった人が買ってきてここで食べよ!」

 悪魔のような笑顔で笑う里香を見て黒崎さんも止めてくれるかと思ったが、

「まぁ……歩いて5分もない場所だし……いっか、それでも。」

 止めてはくれなかった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。


 ーーボールがレーンの外にはみ出る音がする。

 ーーボールがレーンの外にはみ出る音がする。


 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。


 ーーボールがレーンの外にはみ出る音がする。

 ーーボールがレーンの外にはみ出る音がする。


 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。


 ーーボールがレーンの外にはみ出る音がする。

 ーーボールがレーンの外にはみ出る音がする。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ついに5回目。

 黒崎さんと里香はあれ以降ずっとスペアを連発しているし、何度かストライクも出してる。


 僕だけは、いまだ0ポイント。

 ふざけてるんじゃないかと聞かれても仕方ない成績だ。

 あきらめてボールを投げたら、


 ーーピンの倒れる音が………え!? した!? するの!? 隼人が投げたボールなのに!?


 まさかのストライクが出た。

「お………え!? ストライク!!」

「え………隼っちが……ストライク!?」

「隼人くん………よかったね! 5回目でやっと当たったよ!」


 里香が煽ってるのはわかるんだが、

 黒崎さんはきっと褒めたいんだろうが……悪意はないんだろうけど……純粋に喜べない。


「次行こ、次! 次黒崎さんの番だって!」


 これ以上ダメージを負う前に黒崎さんにバトンタッチすることにした。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。

 ーーピンの倒れる音がする。


 そして、僕の番がやってきた。

 と思ったのだが、突如ボウリング場が暗転し、スコアボードが表示されているモニターにアニメーションが映し出される。

 そして大音量のアナウンスは告げた。


「ストライクを1回で決めたら、なんとR●UND1オリジナルプリクラで使用できるコインをプレゼント!

 1回無料でプリクラをお楽しみいただけます!」


 そしてどうやら、このゲームに参加させられるのは今自分の番である人らしい。

「え……?」

「ありゃりゃ……私達なら可能性あってんけどな〜……さっきの多分まぐれやし……」


「ひどい!!」






第8話「0か100か、白柱の崩壊」



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