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これは人生の仮タイトル  作者: モ虐
1."You walk down a stormy road and see the end of it."

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7."The long-awaited arrival of Golden"

わかる人にはわかります。

わからない方には申し訳ないです。

 学校が始まり、まだ1ヶ月も経っていないぐらい。

 7〜10連休が取れるアレが現れた。

「ゴールデンウィークッ!! キタァァァァ!!」


 学校という環境に慣れるために時間と体力と気力を使って疲れているところにこの連休。

 終わる頃には五月病患者も続出するいいのか悪いのかよくわからない連休だが、万年五月病の僕から見るデメリットというのは今のところ無い。


「よ〜し、色違い厳選でもするかぁ……

 この前和也から金もらったしBOOKOFFで中古ロムでも漁ろうかな……」

 そう。陰キャは基本的に外出しないためただの引き篭り期間(れんきゅう)なのだ。

 陽キャの皆様はカラオケやらボウリングやら何かしら遊びに行く予定を立てていたり、ゴールデンウイークなんて部活で埋まってるという、部活が充実している人たちもいる。


「隼っち〜、どうせぼっちで遊ぶ予定もないだろうし、ゴールデンウィークともなればここぞとばかりに引きこもるから和也さんも祥子ちゃんも困るだろうから、5月1日は隼っちを連れて遊びに行きます……行かないって選択肢はないよ?」

 僕の肩を掴み、逃げるなよと言わんばかりに里香がこちらに話している。

 ゲームのイベントをガチやり込みしなければならない日でもないし、1日外に連れ出されるぐらいなら……「まぁいいけど……」

 そう返すしか無かった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ゴールデンウィーク初日。

 僕は今、課題なんて無視して引きこもって遊んでいる。


 一気見しようとしているアニメを垂れ流しているタブレットを見ながら、

 ゲームのコントローラーで「Aボタン3回→L+RESET」という操作を繰り返している。

 その操作をしながら、時折横においてある芋けんぴと抹茶に手を出す。


 抹茶といっても、お湯を沸かして粉を入れるだけというインスタントコーヒーと同じ手順を踏むだけの簡単作業で作れるやつを買ったので僕でも簡単に作れた。


「ふぁ? ふぁんふゃへんほふぉふぇいひふぁふぁいふぇすと(は? なんやねんこの静止画ダイジェスト)」

 原作の人気エピソードを大幅にぶった切ったのでどう終わらせるのかなと思っていたこのアニメだが、とんでもない終わらせ方をしたアニメ制作会社に怒りを感じていたところで、


「おぉ……やっと出た……2000で済んだしまだマシだってのが怖いなこれ……」

 何千回も同じ作業を繰り返す単純作業の成果がやっと現れた。

「これ………ダイボで入るかな……200個もあれば……PP切れませんように……」

 分かる人には分かるだろうが、この達成感を味わった時に声が出ない人も中には居るのだ。

 叫ぶ人も居るが、息を呑んで「ッ!!」と声にならない声を出して喜ぶ人種てある僕はもう声があまり出ていない。


「隼っち何してんの〜?」

 大事な局面て突然入ってきた里香の相手をしている場合ではないので無視すると、

「あ、伝説のポ●モンってやつ?もうHP少しじゃん!しかも寝てるの?倒しちゃえ、えい!」


「……………は?」

 もう正直、わけがわからなかった。

 僕がこの作業に何時間費やしたと思っているのか。

 朝3時からスタートしたこの作業は19時までぶっ通しで続いている。


「祥子ちゃんがご飯できたって〜!

 伝説のポ●モン倒せたならもう行こ!」

「和也に、『固定シンボルで多分シンクロできてた色違い伝説を倒された』って伝えて。そうしたら多分夕飯持ってきてくれるわ」


 里香はあくまで善意でやったつもりなのだろうが、そういう問題ではないのだ。

 1日の成果を水の泡にされたのだ。正直顔面に思いっきりのグーパンチを決められてもおかしくないことをしている。

 ガンジーでも助走をつけて殴るレベルとはこのことだろう。


「トリアエズヘヤデテッテ……カズヤニデンゴンシテクレタラモウソレデイイカラ」

 僕はかなり頑張ったと思う。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「隼人〜、ギラテ●ナ厳選………そりゃもう悲惨やったらしいな」

 時刻は21時。あの後再び同じ単純作業に戻り、寝る前にもう一度出せないかと日付を越えても格闘するつもりでレトロなハードを動かしている。

 ちなみに、さっきと同じペース(だとしたら早いタイミングでてることになるので超ラッキーだが)出たとしても明日の11時までかかる。

 さすがにそこまで起きるつもりはないが、3時から5時まで仮眠をとったら活動再開しようかと考えている。


「ダイアドは確率高いけど精神衛生的によくないか……ワープホールのほうがいいか……まぁ無理せん程度に頑張ってちゃんと寝ぇや?……あ、ご飯置いとくから食べたくなったら食べやって祥子ちゃんが。」


「……ありがと」


 ご飯を持ってきてくれた和也にお礼を言うと、和也はすぐに去っていった。


 そしてその数分後、

「出た……385回で出るとか奇跡やろ……」

 里香に殺された伝説のポ●モンをやっとの思いで捕獲し、その日はもう寝ることにした。





第7話「待ちわびた黄金」



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