烏天狗警察
さて、烏天狗警察によって師父と共にやって参りました最寄りの詰所…警察署、、え?人間しかいないあれ?
「あの烏天狗さん、ここ人里警察署ですよね?」
「ええ、我等烏天狗警察は人に化けて署内の隠し部屋で仕事をしております。」
振り向いたらいつの間に人に化けていた烏天狗さんに説明を受ける。
というかイケメンだなあ、、
「ではご案内致します」
イケメンに警官化けた烏天狗警官は地下に通じる階段から隠し通路へそれから取調室のある部屋へ案内されながら進む。
正直驚きより興奮と感心が勝った妖もうまく人の中に紛れ込んでいるものだとこれなら無暗に退治されることもないし、人妖共に平和だ。
~取調室~
「私は貴殿方のお話をお伺い担当致します黒羽巡査です」
「…山本付喪だ」
「弟子の8代目付喪です」
黒羽巡査、眼光が怖いなあ大抵の嘘は見破るつもりだろうな
~閑話休題~
「それでですね以前から手配書に載っていたのを思い出し近くの賭場で見かけたものが居たので新米の俺が徘徊してれば声を掛けてくるかなと思ったら案の定で…」
本当は最初から賭場で遊んでいたら勝手に歌仙姑本人から語りかけてきたってことは附せた。
「ふむ、成る程しかしいくら咎人とはいえ治療を施す為町医者に運んであげるとはいやはや御見逸れ致しました!感服致しましたぞ!」
「そんな大袈裟な…」
黒羽巡査まさかの男泣き…後ろで調書を記入していた部下はドン引いてますが
「正直、貴殿方邪仙人には散々翻弄された挙げ句上層部には叱られてばかりでしたが貴殿がまさかまともな弟子をとり益々善行を果たしているとは!肩の荷が降りたも同然です」
師父と他邪仙人の皆さん結構やらかしたみたいだなあ…ちらっ「……」
あ、目をそらした…
「黒羽巡査?そろそろ俺たち帰っても宜しいでしょうか」
なんかいくら罪を犯したわけではないとはいえ取調室って落ち着かない、小6の三学期頃自転車でわき見運転をしてしまいタクシーと交通事故を起こして散々謝り倒したのを思い出したから…
「ああ、そうでした御苦労頂き誠に感謝します」
黒羽巡査、調書をとっていた烏天狗さんが同時に敬礼をするしのびない…
~署前似て~
「本当に送らなくても宜しいので?」
「ええ、私は弟子と歩いて帰りますので」
「師父の仰るとおり歩きも修行の一環ですからそれでは失礼します」
そういうと師父と俺は足早に去った
~道中~
「八仙、何故あの場はあんなに息苦しいものか」
師父が愚痴る
「解りますよなんというかなにもしてなくても罪悪感なんかで息苦しいですよねぇ」
「まあ賭場の件を話していたら何らか事態は急変したろうよく誤魔化せたな」
「それは面倒事は避けたいですし…」
そんな俺等はとぼとぼと師父の庵へ向かって歩きだす
「遅いぞ、ようやっと帰ってきおったわ!」
ぐーたら天仙さんは胡座をかきながら茶を啜っていた
「……万が一の時はコイツを簀巻きにして烏天狗に差し出すか、、」
師父、怒るのは解りますよだけれど押さえて!
「師父!殺気、殺気が駄々漏れで半端者の俺気を失いそうです!」
「…ふぅすまない」
ふぃ~危ない、泡吹いて気絶しそうだった
「ぬはははっなんじゃお前、やけにご機嫌斜めではないか?一杯飲んで落ち着け、まあお前ところの戸棚にあった茶葉だがな!」
美さんわざと師父の神経逆撫でしてますね?
「八仙、ちょっと表にでていろ」
「は、はい!」
師父の堪忍袋の緒が完全に切れたなこれ、、
『な、どうした珍しくご機嫌斜め…待て待て待て!それは私の大切なスマホ!な、なにするだー!!あ、ちょっと…ぬおー!そ、それはやり過ぎてはないかあまりにも無慈悲な!』
庵の中から美さんの悲鳴が聞こえるどうやらスマホのデータを完全に破壊されたか
『わかったすまなかった七仙、謝るから私のそのバックアップモニターはやめてくれ…頼む、すまぬ!あ、やめっ、、嗚呼!!』
おお、中で美さんの心のそこから絶望した声が木霊する。さて、師父の怒りが静まる迄山の中を徘徊してようかな




