ぬる燗で
「はい皆様無事神々が留守の間に関東地方の秩序は護れました。…まあ人の間ではそうもいっては入られない事態で御座いますが、我々は基本世捨て人なので干渉せずーーー(中略)であるからして此処は一つーー(中略)えーそれで…」
「話長いぞ!さっさと酒飲ませろ!」
「そうだそうだ!」
「だいたいあんたは不動産持ちで強固なセキュリティにの中でぬくぬく暮らしてるって知ってるんだぞー!」
「若作りしても老いてるぞー!」
エトセトラエトセトラ噺を延々と聞かされていた一部の仙人方が次々に愚痴る。
「やかましい!!不動産経営だってたいへんなのよ?あと私を若作りのばばあ呼ばわりしたそこのあんた、後で話がありますから。」
とある山奥、茨城の仙人の方が司会をし、長い噺が引き金に本来の予定、神無月の見回り終わりの宴会が開催された。
「あ、師父これ美さんから頂いたのですが少し御裾分けです。」
以前郵送して貰った酒虫の酒を一升師父に御裾分けした。
「これは酒虫の酒か?」
「はい、なんでも喇嘛和尚とお知り合いだそうで」
しかしなんで一目で酒虫の酒だと解ったんだろうか、、酒虫は壺のなかで渡した一升瓶は煮沸した使い古しなんだけれど。
「匂いと氣が彼奴が贈ったものだというのは解った。彼奴はな酒や宝具や書物なんかは同じ場所に乱雑に保管するからなこの瓶の蓋を開ければ彼奴の蔵の匂いがいやと嗅がされる。」
流石少なくても百年以上?の腐れ縁だなあ
俺の心というより顔に書いてあったのだろうなあ懐かしいように説明してくれた。
はて、そういえば…
「つかぬことを御聞きしますが師父と美さんって実は恋仲だったり?」
師父は一升瓶から酒枡に流し込みチビチビと舐めながら言う
「いや、全く。彼奴とは馬が合うが恋仲になる?そんなこと天地がひっくり返ってもならん。」
「際ですか…(どっちだ?)」
照れ隠しか本当に否定か
「八仙さまどうですか一杯こちらでやりませんか?」
そう声を掛けてきたのは茨城の仙人様。
「あ、俺で良ければ是非…」
「何呑まれます?」
「大吟醸ぬる燗で」
即席の屋台みたい調理場もある。
めちゃくちゃ楽しんだ。




