リカちゃんのお悩み相談
ジャーン!~♪ピッ…
「もう2時間たったのかありがとう寝かせてくれて」
「う、うんそれは構わないのだけれどなに今の」
???
「いやだからアラームが西部警察opなのもあれだけれどなんですぐとめられるの?」
「?あんなうるさいの続いたら近所迷惑でしょうが、なんかさっと起きてアラームとめられるようになっただけだよ。」
へぇ…と呆けた彼女を眠気まなこでみやう朝焼けかな
「さて、約束通り話を聞かせて貰おう」
「その前に顔洗ってきなさいよ目やに凄いわよ」
「…うん」
母ちゃんかな?
~それからそれから~
「元々、私は量産型の人形だったの」
「タカラ◯ミーの?」
「たしかそんな所で生まれたわ、でねトイザ◯スってお店で売られてたわ」
分かってはいたつもりだけれどあのリカちゃん人形だったのかあ
「それで、随分と変幻自在出来るようだけれど何かあったの?」
このリカちゃん人形は小学生低学年くらいの身長で目の前に正座している
色んな年齢の女性に化ける事ができるらしい。
暫く無言を貫いていたがリカちゃんは口を開く
「…最初はあなたの師匠に悩み相談を持ちかけたのよそしたら」
『すまんが今手が話せなくてな私の弟子の住所と電話番号教えるから其方に出向いてくれるか』
いくら師父とは云え、なに勝手に個人情報をさらっと教えるのか…まあ信頼してくださっていると思えばいっか。
「ねえ、あなたの師匠はその…なんで妖怪達と賭博してたの?いつもあんな感じなのかしら」
「…ごめんね俺の師匠はやるときはやる人だけれど基本的には邪仙人だから欲望に忠実なんだ」
さては神無月の見回り仕事サボっているな弟子の俺に丸投げしてだからリカちゃんの処遇は俺に任せたな…
「どうしたの?」
「…いやなんでもない、それで本題の悩みの続きを聞かせてよ」
「ああ、うん。えっとね私は捨てられたのあんなに大切に遊んで貰ったのに最期は要らないってゴミ箱へポイッ…よ!それでねごみ捨て場でなんかむかむかしてたら自力で動けるようになって徘徊出来るようになったの。」
うん、典型的な持ち主への捨てられた恨みから妖怪になった付喪神だ。
「でも今の私ってなんでも人間を怖がらせないと存在できないみたいで」
「そうだねそれは妖怪や神、怨霊や幽霊もそうだね存在を忘れられたら消滅するのが此の世の法則って奴だから。」
妖怪は恐怖や畏怖
神は信仰、畏怖、敬い
怨霊は呪い、怨み、恐怖、畏怖
幽霊は…まあ基本地縛霊や怨霊でない限りお迎えきて四十九日以内に転生するか地獄か天国か
「それで平成時代に三本足のリカちゃんって怪談が流行ってねそれに乗っかって色々試してみたんだけれど電話が性にあってね。じわじわとターゲット迄定期的に電話掛けて教えてあげてたの」
昭和、平成と怪談ブームは凄かった三本足のリカちゃんは真ん中の足がビニール製で拾った人間を呪うとか追いかけ回して包丁で刺すとか…
あれ、チャッ◯ー?
「そうかその方法ってメリーさんと被るよねライバルだったのかな」
「そうよ!メリーの奴、わたしより後輩の癖に一気に名を轟かせたのよいい加減もう存在が危うくてなにか手段をと思って頼みに来たのよ」
あ、メリーさんってリカちゃんより後咲きだったんだ…
でもなあ、人に害するのは見過ごせないし。
「リカちゃんさ、別に存在維持するためなら方法はいくらでもあるけれどついでにお金も稼げるし受けてみたら?」
「へ?」
~数日後~
とある遊園地のお化け屋敷は密かに人気を泊していた。
「ひぃぃ…こ、怖かった」
「久しぶりにチビりかけたわオレ。」
「なあ、あのリカちゃん電話コーナー怖いよなあまじ良くできてるよな」
「ああ、ここの遊園地って寂れて廃業寸前だったらしいけれどあのお化け屋敷が出来てから業績が回復してきたらしいな」
「へーガキの頃からある遊園地がリニューアルするとはね今度は息子連れて行くわ」
「お、いいね俺の倅も連れてくるかな」
「くっくっ反抗期の娘はパパ怖いよーって抱きついてくれるかも!よし、娘に土下座して連れてくわ。」
ーーー
「いやあ助かるよ~《《梨花》》さんお陰でうちの遊園地に新たな風を呼び起こしてくれてこれなら地元民から遠方の方まで呼び込めそうだ」
「いえ、園長に採用していただけて光栄です!」
現在、リカちゃん人形は社会で遊園地のお化け屋敷で働いている。




