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社会では変人な俺は仙人見習い  作者: tukumo
伊予って三國に別れてるねん
61/86

変人は変人を呼ぶ

「粗茶ですが…」


「いえ、すみません頂戴します。」


 ズズッと茶を啜る『うっま!なにこれうっま!』


 俺の心のなかではキャッキャウフフ状態


 悟られぬよう平静を保ちつつ主に説明する


「それでですね、お宅の御人形のマリアは付喪神になりましてねーーーエトセトラエトセトラ」



 リビングに通され一服してから事の経緯を説明する。



「なるほどマリちゃん!良かったわまた逢えてそしてこうやって共にお喋りも出来るようになるなんて!!」



「ご、ご主人~!!」



 おお、良かった良かった…マリアってマリちゃんて愛称で呼ばれてるんだなあズズッ



 暫し二人の再開の様子を眺めていた。



「ご主人、実はですねかくかくしかじかでこの御方は邪仙人の八仙様ですよ!そしてお隣の御姉様が僵尸の長船さん!そして此方の御姉様がさちえちゃんです!」



「ウウッ…マリちゃんを救ってくださり誠にありがとうございます!それに関東地方ってそんなに面白そうな所なんですね私も調べたくなってきましたよ!!あ、申し遅れました東雲京子(しののめきょうこ)と申します。」


 彼女はそう名乗ると深々とお辞儀をした。



 東雲家といえば…時代によっちゃあ貴族だったり大名の家臣だったり華族だったり代々名のある家系だったなあ生粋のお金持ちじゃん。



「ハハハッ…関東はもっとも邪仙人が多いですからね他地域の仙人方より規則も緩くて山神様とも結構ゆるりと催しもするくらいですよ」



「山神様となると天照様の直系ですか?」


「いえ、遥か昔の土着の神様であるミシャグジ様を祀る諏訪大社の諏訪様と伝承と客神様として朝廷からほぼ消されてしまったアラハバキ様が時折お見栄になりますが」



「な、なんと!もっと詳しいお話をお聞かせ願いませんか?そのお話きっとこの国の禁忌であり成り立ちが解るかもしれませんよ!」



 拳を固め息は荒く早口で捲し立てる東雲さんを見て確信した。


『俺と同類の匂いがする!』と。



「ま、まあそれは構いませんが明日飛行機で帰るんで今日は飛行場近くで泊まる予定なんですよそれで…「だったら今日は此処でお泊まりください!」え?」



「八仙さま!是非泊まって行ってください!ワタシをご主人の元に返して貰った御礼です!」


「そうです私もマリちゃんに再び会えたのも保護してくださった八仙さんや皆様のお陰ですから是非!」



 うーむ…どうしようか


「八仙さん!泊まらせて貰いましょうよ!マリアちゃんの持ち主だってそう言ってますもの!」


 と、さちえさんは茶請けのお菓子を頬張りながら言い、


「八仙様、折角の御厚意は無碍にしてはいけますまい…」ズズッ3杯目の茶を啜る長船さんがキリッと言ふ。





 この二人はまったく遠慮しないなあ…


「…では、一晩お暇させて貰っても?」



「是非!」



 そして明日の帰宅迄、東雲さん宅で過ごすこととなる。


「ご主人!これ、松山城ですよ!!」



「あら!昔、マリちゃんと行ったわねなつかしいなあ」



 俺とマリアで行った松山城の現像した写真を見て懐かしむ二人。


「マリちゃんがまだ人形だった時は良くバックに詰めて色んなところに廻ったわねえ」


「主人は一度集中するとワタシを何処かに置き忘れちゃうんですもん!…そのお陰で八仙さまや、さちえちゃんに長船さんに、色んな人達と逢えてこうしてまた主人の元に戻ってこれましたけどねえ~♪」




「ごべんねぇ…無事でよがっだぁ!グズッそれにこうしてお喋りできるようになるなんでぇっもっど嬉じぃよう…!」



 すんごい溢れんばかりの涙と鼻水でくしゃくしゃの笑顔でマリアを抱く東雲さん


「ご主人~!うええええん!会いたかったよう!!」



 マリアも人形とは思えない程感情が溢れていた



「二人とも良かったね!」


 さちえさんはにこりと二人を眺めていた。


「これが感動の再開という奴ですねズズッ…」


 長船さんはまだ茶を飲んでいた気に入ったのなら後で茶葉を聞いて帰りに買っておこうかな。




「ウウッグズッ…ハッ!そうそう八仙さん其方の関東でのお話詳しくお聞かせ願いませんか?」



 わお…東雲さんの興味津々な顔立ち、さっきまで泣きじゃくっていたのが嘘みたいだぁ。



「あ、はい。どの辺りから話します?」



「八仙さんが仙人を初めた経緯からお願い致します!」



 長い夜になった。

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