一休み
「どうだ良い感じに仕上がってるだろう?」
庵にて師父が漬け物を振る舞った
「いいですねぇ程よい塩味、酸味も混ざっているのがまた癖になります」
「糠床はもう何十年も使っているんだ20年程前にあの阿呆にも食べさせたが不味いだのほざきやがってな良質に育てることをより意識したよ」
「阿呆て美さんも師父の事阿呆呼ばわりしてますよね俺からするとどちらも素直でないアホぉ‥痛ッてぇ殴りましたね?つまり本当は自覚しているは、、痛ったい!」
「ふんっ、アイツと同じにすな私は漬け物の良さもアイツ程スカポンたんではない」
「スカポンタン‥」
死語を久しぶりに聞いた
「まあまあそんなことより夜通しだったんだ呑んで少しここで休んでゆけ」
「それは本当に助かります!」
こんな快適な庵で一眠りすればいっきに疲れも吹き飛ぶだろうよ
お言葉に甘え暫く眠りについた
「ファー‥‥え、もうこんな時間電車に乗れるかな」
「起きたか今から向かえば始発で乗れるぞ」
早朝4時過ぎ目が覚めたそういやこの近くのローカル線で始発は久しぶりのような
「いやあすっかり疲れも吹き飛びましたよそれでは師父、俺は自宅に戻ります」
「うん、まだアイツが居ったらこれを渡しておけ」
古びた袋にずっしり重い何かが詰まっていた
「なんですこれ?」
「以前博打で勝った取り分だ色々やることがあって渡しそびれていてな序でに次の場所は神無月の留守神様の仕切る賭博会場だと伝えておいてくれ」
「え、何ですかその面白そうな事は俺も行ってもいいですか?」
神無月、出雲の國へ八百万の神々が集うひ毎年じゃんけんやくじ引きで留守を任される神々が居る
「まあ戦力が多い方が万が一社を襲われても対処できるだろうし良かろう」
「有り難うございます」
まあ接待に近いだろうからイカサマは控えよう‥
「それでは確かに美さんにこれを渡してお伝えしておきます」
「うん頼んだ」
庵を出て家路へ足を運ぶ
「ただいま」
「お帰りなさい八仙さん」
「おう思ったより遅かったのう何かあったのか?」
「それがですね師父のところへ出向いたら‥」事の顛末を告げる
「ガッハハッハ神も人も妻には頭が上がらんのかヒイヒイwwwカンペの下りは私にとってツボだ腹が痛いのうガハハハッケホッケホッ」
「いや、ツボにハマり過ぎですって一日何度死にかけたか‥あそうそう師父から美さんへって」
古びた(大量の銭入り)袋と次回の賭博会場の案内が記された手紙を渡す
「ほう?ほうほう‥またこの時期がやってきたかお堅い神々が留守の間、留守番の神々は私らを誘って賭博を開いてくれるのだしっかし参加する神々はイカサマは直ぐ見抜かれるわ喧嘩沙汰に巻き込まれるは接待も大変なんじゃよなあ」
「嗚呼、美さんもこれ接待だと実感したんですね因みに今年は俺も参加させて貰います」
「あーうん良いのではなかろうか美味いものがたらふく食えるし呑めるぞ~‥しかし彼奴めもう少し早く勝ち分を寄越してくれていれば夏コスの推しを強化できたんじゃがなあ」
「本当、重課金しすぎですってまた本国に呼び出されますよ?」
「八仙さん現代は私のいた時代より煩悩が多くありませんか?私も最近ついつい進められたゲームがやめられなくて」
「因みに進めたのは?」
「美様ですがこれまた全て時間を忘れてハマってしまうのです凄く面白くてですね今はパソコンが有れば色んなものが遊べるんですねぇ」
ニコニコな笑顔なさちえさん純粋無垢とはこの事をいうのだろう
「美さん?もしかして俺のPC使ってMMOやりました?」
「‥‥でもアカウントは私のだし特に八仙のファイルは開いてないぞ、おぬしのネットバンクの残高が幾らだとか知らぬ」
「はあ!?俺の残高をみたことは良しとして遣ってはないでしょうね!?」
「遣うか!私はこれでも天仙ぞ?外道になるわけなかろうが」
「その言葉を聞いて一安心しましたが人の口座をみる仙人様にはちょっとプレミアムウィスキーを買ってきて貰いたいのですが」スマホで画像を見せる
「それはやろうと思えば容易いが落札しても相当の額が‥」
「なにを仰りますかそこに買えるぶんの金貨がおありではないですか」
「フグッ‥私の勝ち金が」
「まあまあ今は金の高騰で結構な額になりますよその一部でお願いします勝手に人のPCの中をみたら幾ら天仙様でもペナルティは必要でしょう?」
「ぐすん‥解ったちょっと質屋行ってくる」
ふらふらと質屋へ向かう美さんを見送る
「八仙さんもしやパソコンの件とは別も含まれているんじゃないですか?」
さちえさんは問う
「流石鋭いですねさちえさんは俺を丸一日面倒事に巻き込んだツケも含まれているんです」
「はあ恨みは怖いですねぇ」
「持ちつ持たれつです」
私怨は全然ないよぜーんぜん‥ね




