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天仙の昔話

八仙が、がむしゃらに走って行くのを見送る

天仙の昔話

 7代目付喪(あいつ)の言うように希に見る物好きだよ不老不死を目指すでなく長寿だとかそんな延命の為に彼処までゆっくりとはいえあんな古臭い修行を続けられるのかいささか疑問だ


「美様!美様の昔話をお聞きしたいのですが」


「うむ?私のかそうだなあ仙人になると時の流れは瞬き1つで数百年経っていることなんぞザラだからなあ私が仙人になる前導士の修行時代の頃でも言いかのう?」


「導士?って何ですか?」


「うむ、まあ簡単に言えば聖職者‥念仏唱える坊主に近いかのう」


「あれ?八仙さんは確か新米仙人って仰っていたのですが」


「気づいたか、八仙はなあ導士の修行以前に奴の師にあたる七代目が段階をすっ飛ばした賭けに出したんだ約2年か‥八仙は邪仙だが試練に打ち勝ったのだ」


「そんな事もできるのですか!?‥私も」


「あー賭けと行ったじゃろう?七代目付喪(あいつ)は何を血迷ったかまだまだ未熟な八仙に修行前に金丹を服用させたんじゃ‥金丹というのはな見た目は案外地味なんじゃ弟子の手前見栄で金箔を塗りたくる仙人(阿呆)もおるんじゃがおっと話がそれたなそれで修行前に金丹を飲ませたこれが何故賭けになるか解るか?」


「うーん以前八仙さんに錬丹術について教えて貰ったのですが」


「もうそれは答えではないか?金丹は錬丹術で仙薬を練った氣で調合して作るが服用するには氣をある程度操れる事が基本的条件であり修行もせず一般に人として生きている者には猛毒でえらい苦しんでから死に至るのだが八仙は服用してから修行したんだ」


「自殺行為に近いですね」


「うむまあでもなんとかなっておるからなあ希に見る物好きだと私も思う」


「では美様の修行時代はどの様な感じだったのです?」


「あれは三つの国が争いひとつの國に纏まり初めた頃だったか私は南部の敗戦国の民でな必死に人のいない山へ逃げたのだが彼方此方に野盗が居ってのう‥捕まれば最後人買いに売り飛ばされ奴隷として生きることになるそんな殺伐とした日々に怯えながら草むらや穴蔵で暮らしておってのう」


 グビッと酒を仰ぐ


「そんな暮らしも長くは続かなかった当時私は15~16くらいでな家族は生まれたときから居らんし、山の中でもひとりだったもんで野盗に見つかったが誰も助けてはくれぬ泣いても喚いても叫んでも誰も‥誰も助けてはくれぬと思っておったが幸い、その山の仙人と導士達に救ってもらってのう?流れで修行に明け暮れる日々を送ったんじゃ月日は流れ師に認められ金丹を服用しついに仙人へとなったそれから今まで異常に修行に明け暮れてな気づいたらそこそこ仙人の中でも身分が高くなったというわけじゃワハハハッ私はあの時救われていなければ今を楽しめておらんかった」


「私も神隠しに会いもうあの頃には戻れませんが現代に生きて未知なるものに巡り出会えて体験できて仙人様方のお話を聴けて幸せです」


「そうかそうか!ハッハッハ」


「そういえば今も美様のお師匠様や修行のお仲間とは交流されてるのですか?」


「あー‥まあな私が大陸から此処に来て暫くは帰っていなかったが少し前に帰ってなこっぴどく叱責されたうえ路銀没収おまけに煩悩を取り払うため断酒しながら修行させられたわ」


「そういえば此方に出向かれた際にそんなこと仰っていましたね」



「うむ‥殆んど彼方の愚痴を聞かされたようなもんでのう暫くは帰りたくないのう」


 ハハハと乾いた笑みに合わせてくれるさちえさんの姿は美さんにもなんかこうぐっときたと後の酒の席で熱く語っていたのは全力で師父のところへ向かっている俺には遠いお話

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