禍に呑まれた巫女と魔漏り
その災厄は突然やってきた
日課の修行を終え、久々に人里へ帰路に着く道中
見馴れない土地に中々立派な神社を見付けた。
だが、何を奉っているのか解らないが丁寧に境内は管理されている木葉一つも落ちていないのである。
しかしいくら参拝客が居ないからといっても先に述べた通り何故かこの社は管理が行き届いている。
それに、先程から宮司さんも社務所らしき場所もない社前で考えに更けこんでいると突然巫女らしき人が俺の前に現れた。
「参拝ですか」
管理されていたか良かったなんて思いながらきいてみる
「このお社ではどのような神様を奉られているのですか」
巫女は答える
「古来ヤマト王朝に敗れ散った武者達の無念の集合体飩泥様を鎮めた場所です」
もしかして復活を望まれてる可能性もあるのかな
こういう怨念の類いは社を建て表向きは鎮めて奉り神として崇めるのだが、神格化して積年の恨みを果たすために静かに時を待つ場合がある。
そういった社にははっきりとした御神名を記さない…
この巫女も協力しているのだろう
「良ければ魔漏りは入りませんか」
剥き出しの木の札を渡してくるやはり守りではなく魔漏りだ、、、
魔漏りとは、社に溜まった怨霊悪霊を境内の外に出すための札である。
波長があえば持ち主に取り憑き波長があわなくとも持ち主の近くの者へ禍を招く
ここの社のタイプは魔漏りを持った者を外でより一層取り憑かせ戻って来させて飩泥という集合体の一部にさせるのだろう。
「いえ、それより巫女さん貴女はこの札を今までに何人渡しましたか」
巫女は俺の質問に一瞬目を見開いたが口が裂けそそうなくらい三日月型に笑う狂ったかのように
笑う嗤う微笑う、、、声は辺りに響き渡る
散々笑って満足いったのかニヤリと此方をみて言う「貴方は魔漏りを知っているのですかヒヒッだが知った所で何になるのでしょうか、もう直ぐあと少しで昇華した禍はヤマトを今この国を我が物顔で歩く民達が我らの贄となるだろう!」
これは想像以上に速急に対処せねばならんが俺はまだ新米、美さんは他の山で仙薬の調合の説明会しているし師父は旅に出ている、、、
困ったな‥




