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SFショートショート

根絶

 知事であるアイ氏は椅子に座りながら満足そうな表情で微笑んでいた。


 知事になったときからの公約であった都内での花粉症患者数ゼロ人が達成されてから一週間が過ぎていたが、まだまだその満足感は五体にみなぎっている。


 アイ氏は目を閉じると知事になってからの日々を回想した。法改正の強行による反発こそあったが、それでも公約は果たせたのだ。


 と、回想を続けるアイ氏の鼻がなにかムズムズとし始める、と思うが早いか、


「クシュン」


 アイ氏の口からくしゃみが飛び出した。


 同時にアイ氏の執務室に小さな銃声が響いた。



 今日も花粉症患者はゼロ人である。

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