転生！オペラ座の怪人

時は現代。
歌唱部に所属する高校一年生、犬楠帝里は絶対音感と異質な音域の広さを持っていることから『稀代の歌姫』と呼ばれていた。
そんな彼女は、顔のいい幼馴染、ゆるふわ美少女な大親友、お互い敵視してるけど何だかんだ仲のいいライバル……と個性豊かな人達に囲まれてそれなりに充実した生活を送っていた。
しかし、不思議な夢を見たある日、仮面をつけた謎の少年と出会ってから彼女の人生は一変する。
仮面の下に酷い痣を持つ彼は、自分は19世紀のパリを生きた『怪人』の生まれ変わりだと言い、現代での自分の記憶がほとんどないことを帝里に告げる。
そのまま自分の家に居座り始めた彼をさっさと追い出すため手掛かりを探しつつ、居候させる代わりに学校の一大イベントの花であるステージに立てるよう歌の指南をしてもらうことになった帝里は、とあるきっかけから学校に潜む恐ろしい過去を見つけ出してしまい…。
果たして彼女はどうなるのか。
これは、大抵のことは物理的に解決しようとする脳筋歌姫と、見た目と反して不思議な美声を持った元『怪人』が、周りを巻き込みながら自分と向き合っていく物語。

※実際の『オペラ座の怪人』のストーリーを一部変更しています。