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闘技大会から、1週間がたった。

この一週間は魔法の練習をしたり、美味しいご飯を食べたりして、自堕落な生活を送っていた。

今日はギルドに呼び出された。

俺はギルマスの部屋に入る。


「早速だが、国王からの要請で、君をSランクにあげよう。これで、君も人外の仲間入りだ。」


「人外なんて言わないでくれよ。」


「次がメインの話だ。ここ、王都に、魔物の群れが近づいてきている。ダンジョンからスタンピードなのか、魔王軍なのかはわからないが。近づいてきている。そこで、君に戦ってもらいたいのだが、いいか?」


レベル上げに使えそうだし、やるか。


『魔王軍の幹部がいたら、倒せるのか?』


不死を使えばいけるだろう。

最悪、自爆で、周りに細胞を散らして、残機を増やせばいい。


『それもそうか。』


「いいぞ。」


「スタンピードは、明後日ぐらいだろう。明後日に、また、ここに来てくれ。」


「分かった。」


俺は外へ出る。宿に帰る。


ステータスを見ておくか。


ロスト・S・ブロート

職業:虚無ノ者

Lv.53

体力:10500/10500

攻撃力:7200

防御力:5100

魔力:10億/10億

敏捷 4050

スキル

〈虚無〉〈不死〉〈魔力増大〉〈魔法制御能力・極〉

〈体術〉〈剣術〉〈虚無ノ魔眼〉〈闇魔法〉〈刀術〉

〈錬金術〉〈火魔法適正〉〈槍術〉〈魔術:極〉

〈時空間魔法〉〈風魔法適正〉〈水魔法適正〉〈土魔法適正〉


称号

〈虚無ノ愚者〉〈王の候補者〉






今回は、魔法の適性が増えてるな。

なんだ?称号の虚無ノ愚者と王の候補者って、

俺は愚者じゃないだろ!!


『愚者だぜ?自分を見つめ直してみろ!!』


と言いながら笑うヴォイド。

全く…俺のどこが愚者なんだよ…

まぁいい。スタンピードをどうするかだ。

俺が全て、殲滅してもいいが、この街にはSSランクがいる。なら、居るだけで、いいはずだ。

とにかく、不死だけは人間に見せられない。

隠さなければいけない。なら、全て避けるか、迎撃しかない。

魔王が出てきたら、俺は勝てるのか?


『それは無理だな。』


そうか。じゃあ、もっと強くなるしかない。

レベルを上げるしかない。

スタンピードで、活躍するか?

いや、雑魚を倒しても、レベルはろくに上がらないだろう。

睡魔が俺を襲う。

俺は、寝てしまった。







〜翌日〜

ん?何やら、外が騒がしいな。

ドアからゴンゴン聞こえる。


「兄ちゃん!!速く逃げな!もうここに、魔物が近づいてるよ!!!私らはもう行くからね!!!」


宿屋のおばちゃんだ。

何!?スタンピードがもう来ただと!?

明日のはずだ!おかしい。

魔王軍に頭のキレる奴がいたのだろうか。

今は考えるより、体を動かさないと!

ギルドへ向かおう!


「来てくれたか。助かる。状況を説明してる時間が無い。とりあえず、魔物を倒せ。あいつらは、魔王軍だ。将軍には気をつけろよ?」


「分かった。」


「他の冒険者はもう行っている。頼むぞ。」


俺は魔物の方へ向かった。



酷い惨状だ。

死体の匂いがする。


その時、魔物の群れの奥から、

とてつもなく大きい、斬撃が飛んできた。


「グハッ!」


「アァァ!」


「いてぇ…よ…」


「腕が…腕がぁっ!!」


周りに死体が増えた。

これは相当やばいんじゃないのか?

とりあえず、魔力壁で、街を覆うか。

うむ。これでいい。


『魔力は大丈夫か?』


最悪、切り札を使うから、大丈夫だ。

魔物の種類は…主に、こちらへ来ているのが、ゴブリンとコボルト、それの奥が、オーク、オーガ、さらに奥から、サイクロプスか。

敵の将はその奥だな。

とりあえず、魔物を殲滅しなければ。


上から、どこかで見たことあるよなうな、炎が魔物に向かって行く。

敵陣の真ん中で、大爆発が起きた。


「やぁ、大丈夫かい?魔道兵器はこうやって使うんだよ?」


バリオだ。


「おいおい。そんなに、睨まないでくれよ。」


「睨んでるつもりは無いのだが。」


睨んでるつもりは無い。

今は共闘する仲間なのだからな。


「まぁいいさ。君は、敵の将を倒す。僕らが、魔物を受け持つ。これでどうだい?」


「ダメだ。まだ、魔物を減らさなければ街が崩壊する。全員死ぬぞ?」


「それもそうだが、踏ん張るしかない。」


ダメだ。こいつは何も分かっていない。


「いや、暫くは俺も魔物を殲滅する。」


「ダメだ!君が将を討ち取らないなら、誰が倒せるんだい!?ここからでも、ビンビンの魔力反応を感じる。僕じゃあ勝てない。なら、君しかいない!」


「そんなことしたら、全員死ぬだろうが!」


「そこまで言うのならいいよ…じゃあ、魔物を倒そう!」


俺は目に見える限りの魔物を斬る。

オークが来たら、上から振り下ろしてくる、棍棒を左右に避け、横に一閃する。

斬撃を飛ばす。結構殺したと思うんだけどな…

まだまだいる。経験値が凄いだろう。

もっとだ!経験値を稼いでやる!


『サイクロプスとかオーガを倒せば、効率がいい。そっちに行こうぜ!』


そうだな。さぁ、蹂躙の開始だ。


サイクロプスが見えてきた。あれがサイクロプスか。

デカくて、1つ目で、体が青い。踏み潰してくる!


グシャリ


スパッ


踏んだと思い油断した、サイクロプスの足から、斬る。

俺の斬撃を止められるのかな?


俺の斬撃が止められた。


「おいおい。中々、骨のある奴がいるじゃねーか。人間って弱いんじゃないのか?こいつは中々、魔力も放っているが。」


こいつは誰だ?魔族か?殆ど、人間と姿が変わらないじゃないか。


「無視か?そんなの悲しいじゃねぇかよ…俺は、魔王軍幹部のヴェインだ。さぁ、俺と殺り合おうぜ?」


「来い!」


こいつは魔力反応もでかいし、本能が逃げろと言っている。だが、不死を使えば勝てるはず。


ぐぅぅ!

腹を斧で斬られた。

全く、見えなかった。


「この程度か…つまらねぇ…ブハッ!」


「まだ終わっていない…」


「やるじゃねぇか。」


ヴェインは目をギラギラさせて、こっちを見る。


「あれぇ?切断したはずなんだけどなぁ。くっついてる?おかしい…まぁいい。何度でも殺せるってことだからな!!」


俺は粉々にされた斧で軽く500は斬られただろう。


ボンッ!!!!

爆発した。

細胞を周りに飛び散らし、地面にも血をこびりつけた。


これで、残基は増えた。第2ラウンドだ。


「まだ終わらないぞ?今からが、本番だ。」


「不死の生き物?オモシレェ!コロシテヤル!」


ヴェインも体が変わっていく。まさに、デュラハン。

首がなくなり、全身が真っ赤な鎧に包まれる。

使っている武器も、斧じゃなく、鎌に変わった。

鎌に、何かを纏っている。


さらに切れ味が増したようだ。

途中で魔法も放ってくる。


「さっきまでは、食らっていたのに全部避けるとか。最高じゃねぇか!!!面白い!!本気出せよ!!」


俺は素の状態では勝てないと思い。魔装を発動する。

術式じゃない。普通に魔法を纏った。

属性は風だ。速くなるからな。


「それが、魔装ってやつか!急に動きが速くなった!?うおっ!あっぶねぇぇ!まだ死ねねーんだよォ!!!まだまだ、強者と戦いてぇ!!!」


「それ以上の形態はないんだろう?もうおしまいだ。」


俺は風を放─

俺は斬られた。

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