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神に愛された異世界転移  作者: 筧 麟太朗
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序章

書いてみました。

 深夜三時親が寝るのを見計らって外に出る。

 街灯がぽつぽつと灯っているがあたりに人の気配はない。


「ムフフフ、やっぱりいいな。深夜の散歩」


 真夜中に通販で手に入れた黒いセットアップを着込んで街を闊歩する、不審者こと「闇野深時」、齢18歳である。

 何故俺が全身黒ずくめで深夜の街を徘徊しているのか。単純に言ってしまえば、重度の厨二病だからである。


「闇に紛れて最悪最凶の秘密結社から秘宝を盗み取る。そして追手から素早く逃れ、朝焼けの中タバコをふかしながら、相棒と共に宝を山分けするんだ!」


 等間隔で灯る街灯の光の中を素早く走り抜ける。走る深時を照らす頭上の街灯は次々と通り過ぎていき、速度が上がるごとに深時のテンションは上がる。


「俺には誰も追いつけないんだ! 何故なら俺は風の能力者! 追いつけるのならば追いついてみるがいい!」


厨二病ワールド全開で猛ダッシュする。世界観はごちゃごちゃだが深時はそれでもよかった。今自分の世界に浸れていればそれで。

 しかし終わりは突然だった。


『プーッ』『キキィーッ』


「えっ……」


深時が交差点に突入した瞬間猛スピードの車が左から現れた。車のクラクションとブレーキの音がすぐ近くで聞こえる。左を向いた時にはもう遅かった。

自分の命はもうコンマ数秒しかない。走馬燈が流れる時間すらない程に。

そして最後の最後深時が絞り出した言葉は、あまりにも非現実的なものだった。


「ここが異世界だったらなぁ……」


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