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幕間 ユリア嬢、前途多難





 













 お久しぶりです。ユリア・ローザレンスです‥‥。




 あーテンション上がらないわー。

 マジ、テンションあがらねー。

 最近、凄くつまづいているのよね。公爵様ルートに入りたかったんだけど、やっぱりあの親に王子様と結婚したいって言ったのが仇だったかもー。諦めてくれない~。



 しかも、何かシナリオが変わっているのよね。



 お父様がこの前、すっごい満身創痍で帰ってきた。話を聞いたら、黒いローブの人に襲われたって言うじゃない!?それ、今から8年とか、9年後のイベントじゃない!うっそーん、何が起こってるのかな!?

 しかも、王妃様がアイリスじゃなくて魔女に殺されたって言うじゃない。あれ?王子ルートだとしても全然違う!


 この時期に起こることは、せいぜいこの前の誘拐イベントか、あと‥‥忘れたや。隣国の王子、あれ?皇子だったっけ。まあ、皇子のイベントだったんだけど、タイプじゃないんだよねー。だから、覚えてない。その人のイベントがあったはず。ただこの皇子様、選択肢1個間違うと監禁ルート、もしくはヤンデレルートだし、てか、通常時でもストーカーギリギリなんだよ。あれよ、あれ。千里眼ってやつ。魔眼とか中二アイテムだし、それをストーカー行為みたく四六時中監視とかに使うから、何かもうやりながら気持ち悪くなって辞めたんだよね。ルートのストーリーは割と良かったんだけどね。国に圧政を強いている上に、自分を殺そうとする父親である皇帝から国と自分の未来を勝ち取る為に邁進する王道中の王道で、フローレンスも巻き込んで良い感じに世界平和を目指すんだよね。


 まあ、それはさておき。兎にも角にも、シナリオと本当に全然違うことになっちゃったな。


 うーん、でも、攻略対象に影響出たのって王子だけ?じゃあ公爵様ルートはオールオッケーということね。

 うふふ‥‥このユリアちゃんが公爵様を立派な宰相にしてあげますよ‥‥あはははは!


 ‥‥だけど、お父様は王子に私を会わすんだろうな‥‥。めんどくさい~。特にお母さん亡くなった後でしょ、マジでめんどくさいことになるんだって、やめろし。


 あっ、だったら、公爵様ルートやめよ。


 公爵様ルートはロマンティックなんだけど、これだけ貴族の間で色々起こっていれば、何かヤバそうな雰囲気‥‥。未練はあるけど、あの王子様と関わる可能性大のルートだから、公爵様ルートいーかない!


 うん。別のルートで良いルートがあるんだよね。良い感じにめんどくさい王子様に出会わない方法が。

 とりあえず、御忍びで街に出て、商会の息子ルートのあの子に会ってみようかな?金はないがイケメンで優しい攻略対象のあの人。後々、フローレンス1の商会の会長になる超金の卵の彼に!!ふへへ、シナリオがこんなに代わるなら、フラグを回収するのも早めにやってもいいかもしれない‥‥。

 多分、彼は今、修道院で孤児生活中だったはず。あとあと、貧乏子爵の家に引き取られるんだけどね。

 いよっ!!ビバッ!光源氏計画!!

 小さい頃から刷り込みのようにゲームのセリフを吐けば、コロッと行ってくれると思うんだよね‥‥ふふ!ヘヘッへへへへ(悪い顔)‥‥!

 んで、折を見て、彼と駆け落ちすれば、めんどくさい王子様からは逃亡できる。そう!彼のエンドは駆け落ちエンドなのだ!

 よく考えたわ~私。


 うん、公爵様ルートしようと思っていたけどやっぱやーめた!!


 彼のルートにレッツラゴー!




 「お嬢様!!」



 うわっ、侍女さんが来た。

 何よ。私今、忙しいんだけど。主に男選びに!!

 うわ、何か言葉にしたら凄く贅沢している気分‥‥。男を選べる女とかキャッ♡超贅沢♡前世じゃ有り得なかったわ!あーあーどうして逆ハーレムルートとか無いのかしら!?1回体験してみたい。両手に美男子!!



 「お嬢様!何を言っているのか分かりませんが!今すぐ逃げますよ。」


 は?何で?



 「帝国軍が攻めてきたんです!」


 は?


 「城壁が老朽化してもう朽ちていたのに帝国が気づいたんです!!もう!何の為の辺境伯領なのでしょう!?お嬢様逃げますよ。」


 ちょっ、え?はあ!?

 それ、あと8年後の隣国の皇子様ルートの話じゃない!?

 フローレンスに攻めあぐねていた帝国が黒幕に告げ口されて、フローレンスを囲む城壁が数百年前には老朽化して使い物にならなくなっていたことを知って、攻めてくるイベントじゃない!!

 ちなみに城壁は修復することも出来たんだけど、王家と貴族がその修復に使うお金すら贅沢に使っちゃったのよね‥‥ってそういう話じゃない!!

 逃げなきゃ!

 うわーん。何でよりよってシナリオが変わったところがこれなのよ!!



 お父様とお母様が急いで馬車に乗っているところに私も滑り込むように乗る。

 包帯だらけのお父様はイライラしており、お母様も戸惑いを隠せていないようだった。

 「あなた、辺境伯領はどうなっているの!?どうして城壁を帝国が襲っているの!!その為のあそこでしょ!?」

 へんきょーはくりょーって何だろう?そんなのゲームで出たっけな‥‥?でも、何か重要っぽい二人の話を聞いてみよう。

 お母様の言葉に、お父様はイライラしながらも答えた。

 「辺境伯領にも帝国が攻めていた‥‥だが、そこで帝国は敗北したらしい。だから、切羽詰まったか何かで城壁を崩してみたようだ。」

 「何ですって!つまり、あの領地は勝ったというの?もう!何の為の領地よ‥‥馬鹿じゃないのかしら‥‥。」

 「今、王都が慌てて勧告を出している筈さ。せめて長期戦をせよ、とな。」

 「はぁ‥‥。」

 うーん、やっぱり分からないな。何か凄く両親が毛嫌いしていることと、この帝国の戦争に関して、そこが重要な場所になっているのは分かるんだけど‥‥思い切って聞いてみよう。

 「ねえ、そのへんきょーはくりょーってなあに?」

 それにお父様が嫌そうに答えた。




 「フローレンスの汚点だよ。卑しい人間が送られる流刑地さ。」












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