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第九話 リリアーナさんと生活魔法

「初めまして、ヨミと言います。リリアーナさんは魔法を教えてくれると聞きました。ぜひ生活魔法を教えてくださいっ!」


「ヨミ君っ、よろしくねっ。生活魔法を覚えていないの?」


「はい・・・スキル技も魔法も習得してないので使ったことはありません」


「まかせてっ、私が教えれば生活魔法は1発で使えるようになるからっ。さっ訓練場に行きましょっ」


「ララさん訓練に行ってきますね」


「はい、ヨミさん頑張って」ニコニコ顔のララさんに見送られ。


「さっお姉ちゃんと行きましょっ」


俺はリリアーナさんに腕をガッシリと組まれ訓練場に連行されていった・・・。リリアーナさんのお胸はぷよんぷよんと揺れてとってもすごかったです。







◇  ◇  ◇  ◇







「さっ、ヨミ君っ生活魔法をちゃちゃっと覚えちゃいましょっ」


「おっ、ヨミっやっときたな・・・」


「ラングさん、お待たせしました。ラングさんが教師やってくれるんですね」


「ああ、ララから聞いたろ?」


「はい、聞きましたけど。受付に来てほしかったみたいですよ?一応紹介するつもりだったようです」


「まあ、ヨミとは知らない者同士じゃないし良いだろうと思ってな・・・。でっそっちの金髪のねーちゃんは?」


「あっこちらは魔法を教えてくれる、リリアーナさんです」


「Aランク冒険者リリアーナですわ」


「Cランク冒険者ラングだ」


なんか2人とも固いな・・・。


「えっと、さっき受付でリリアーナさんが生活魔法を教えてくれる事になって・・・」


「ええ、ヨミ君は私の師事を受け強大な魔法が使える魔法使いになりますわ」


「いや・・・まずは生活魔法だろ」

ラングさんに突っ込まれていた。





「そうだな、こうしよう。午前中をリリアーナの魔法の特訓、午後から俺の剣術の特訓」


「そうですわね、異存はありませんわ」


「じゃ、決まりだな。ヨミっ俺は一度出直してくる、そうだな昼飯の時間も必要だから14時から俺と特訓だ」


そう言うとラングさんは手を振り振りと背を向けて訓練場から出て行ってしまった。








「じゃ、私たちの特訓を始めましょうっ。」


「はい、リリアーナさんお願いします」


「まず、魔力を動かす練習をしましょうっ。ヨミ君っ私の手を握ってねっ」


俺は言われた通りに差し出された両手をそれぞれそっと握る


「目をつぶって・・・そのまま体を楽にして。今から私の魔力をヨミ君の体に流すから魔力を感じて見てねっ」


するとすぐに温かな物が血管を伝わる感じで体全体に流れていくのが分かった。


「うわっ、すごい温かい。体中をめぐるように流れてとっても気持ちいいです」


「ふふっ、ヨミ君っそれが魔力よっ。これが感じられるならヨミ君は自分の魔力を感じて動かせるはずよっ。さっやってみて」



「まずは目をつむって・・・。魔力を感じる・・・。」

あっ、魔力の固まりみたいな物があるのが分かる・・・、んっんん、でも自分の体の中にあるって感じじゃない・・・。

なんて言うか、別の場所の広大な空間みたいな所に濃密で大きな魔力があるって感じだ。

んーこれが、リリアーナさんの言った自分の魔力なのかな?


とりあえず、その空間みたいな所から魔力を動かし自分の血管に沿って全身に流れるようにイメージをしていく。




それを、3回ほど繰り返した。


「ふうっ、リリアーナさん自分の魔力らしき物を流せたと思います」


「じゃあ、次は飲み水を出す生活魔法を使ってみましょうかっ。指先に向かって水が出ろって頭の中で強く思いながら少量の魔力を流してみて。その時に言葉が出てくるから唱えて魔力を流し込むと発動するわっ、これは人それぞれで他人には全く理解できないの」



なるほど、ラングさんが生活魔法を使う時の呪文?何を言ってるのかわからなかったな。


と言うことは・・・魔力の制御が出来て、起こそうとする現象が理解できれば自分だけの呪文を作ることが出来る。そして、その呪文の言葉を唱え魔力を流し込むことで発動する・・・てことか?




「では・・・やってみます」

俺は深く深呼吸をして心を落ち着かせる。水か・・・水道の蛇口かな・・・レバーを倒すと出る感じで少量の魔力を流すと・・・。

<すいどうすい>と、日本語が頭の中に浮かんできた。

えっと・・・これが魔法なのか?


「リリアーナさん、その呪文?というか言葉が浮かんできたんですけど・・・そのまま唱えるだけなんですよね?」


「うんっ、頭に浮かんだのなら唱えて魔力を流し込んでみてねっ」



「じゃ、もう一回・・・」

すぐに俺は手の先にある水道の蛇口を倒しこみながら<すいどうすい>と唱え少量の魔力を流しこむと。


「水が出たっ。うわっやりましたリリアーナさん」


「ヨミ君っおめでとうっ、やっぱりすぐに使えるようになったねっ」

微笑みながらそう褒めてくれるリリアーナさんは最高に奇麗だった。



「ふうっ」

とにかく最初の一歩が進めたのを喜ぶべきなんだろうけど・・・。

なんとも、魔法の呪文らしくない日本語の呪文にコレジャナイ感がはんぱないな・・・。

これも、慣れていくしかないのかな。



この後、火をつける生活魔法は<ひだね>で木の枝に火をつけることが出来。

一番覚えたかった体をきれいにする生活魔法は<せいじょう>で体を洗った時のようなさっぱり感で装備ごと一瞬できれいになり、かなり満足のいく結果となった。





リリアーナさんぽよんぽよんです。

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