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第六話 ニートから初心者冒険者になります

「とりあえず座ってくれ」


俺はラングさんの隣に座ると男も座り、沈黙しじっと俺を見てくる。


「ギルドマスターまずは自己紹介しましょうや」


「ああ、すまん。稀人は俺も初めての事でな・・・。気分を悪くしたのなら悪かった、俺がこのオリア冒険者ギルドを任されているギルドマスターのオグスだ」


「初めましてヨミです。突然森の中に転移し平原でモンスターに襲われていた所を助けてもらい保護してもらいました」


それを聞いたギルドマスターはラングさんを褒め特別報酬金が出る事を口頭で約束する。ラングさんは報酬金が出る事を聞きホクホク顔に。

なるほど報酬が出るから・・・と、ちょっとしょんぼりしていると。


「おっと、気を悪くしないでやってくれ。報酬金が出るがラングじゃなく質の悪い奴に見つかっていたら今頃は奴隷になっていたかもしれないぞ、なんせ稀人だからなその手のコレクターに奴隷として売れば・・・あとは分かるな?」


この世界に奴隷制度があるのか?その言葉にぞっとして、すぐにラングさんに失礼な態度をとった自分をわびたが。

Cランク冒険者として当たり前のことをしたまでだと笑顔で答えるラングさんに、俺はこの人に保護してもらってほんとに運が良かったんだと実感した。


「さて、これからの事なんだが。ヨミ何か考えはあるか?」


「その、正直いって数時間前に森の中に放り出された俺はこの世界の知識は一切ありません、働くにしても自分は何もできません・・・」

俺はニートだったしね・・・。


「ふむ、ここは冒険者ギルドだお前を鍛えてやることはできるし、冒険者として生活できるように技術も知識も教えてやることが出来るが、どうするかね?」



「はいっ、あっちの世界では冒険者にあこがれていましたっ!俺を冒険者にしてくださいっ!!!」

俺は冒険者にしてくれると言うギルドマスターに元気よくお願いしていた。



「そっそうか、冒険者になると言ってくれて正直助かった。そうじゃなければ他のギルドにも紹介が必要だったしな・・・。それに保護の事なんだが、食事と宿は無料だ。これはギルドの息がかかってる宿に泊まってそこで食事もしてもらうことになるがな。あとは冒険者に必要な武器・防具・道具類の初期装備一式の支給と補給整備も無料だ」


あとは、とギルドマスターは考え込むが。


「ギルドマスターあとは何か問題が上がったときにでも相談しますと」ラングさんが話を切り上げてくれた。


「この後はすぐに下に降りて、ララから色々と聞いてくれ」


「それではこれからお世話になります」とペコリと頭を下げ俺はラングさんと1階のララさんの所へと戻っていった。







「ララさん先ほどは突然に失礼しました」


「いえ、良いんですよっ。ギルドマスターとの話は?」


「はい、これから冒険者として独り立ちできるまでオリア冒険者ギルドに保護してもらうことに決まりました。それでギルドマスターからララさんにギルド指定の宿屋と武器屋の場所を聞いて行くように言われてます」


「ヨミさんが冒険者に・・・じゃあ担当は私がしてもいいですか?」


「担当ですか?」


「はい、よかったらですけど・・・」

最後はもじもじしだすララさん。


もちろんこんな可愛いララさんに担当になってくれると言われて断るはずがないしっ。

「はいっこれからよろしくお願いしますっ」

俺は今日2回目の元気な返事をしていた。


「では、ギルド指定の宿屋-ポルンの宿-と-武器屋ガルフォム-の紹介状と地図をお渡ししますね。それと冒険者登録をするので今から出す魔道具の上に手を置いてくださいね。あとは魔道具がヨミさんのステータスを読み込み専用の冒険者カードを作ってくれます」


そう言うと、ララさんが手を載せるのにちょうどよさそうな板を出してきた。

「では、ここの上に手のひらを乗せてください。自動でヨミさんのステータスを読み込んで冒険者カードを作ってくれますので」そう言うと紹介状を書きますねとララさんは何やら書き始めてしまった。


俺は言われた通りに板の上に手のひらを乗せると、板全体がぼやっと光すぐに消えた後に。

「あっ、もう手は離していただいて大丈夫です」とのララさんにすぐに手を放す。


その後、10分ほど待って紹介状と先ほど魔道具が作成した冒険者カードを貰っていた。



「ヨミさん、まずは冒険者カードの説明をしますね」

と、ララさんに冒険者カードの大事な説明を聞いていく。


「まず冒険者カードを持って軽くマナを流すと自分の名前、年齢、種族、レベル、スキル、賞罰の有無がカードに表示されます。これは自分のマナしか反応しないので身分証明になります、町への出入りはこの冒険者カードにマナを流してステータス表示させて兵士に見せてくださいね。

カードの紛失についてですが・・・紛失した場合は、紛失した時点ですぐにギルドに届け出てくださいね。すぐに専用の魔道具で再発行処理をし紛失したカードの方は使えなくしますので、再発行処理には手数料として10万ギルダとかなりの高額な料金がかかります紛失しないようにしてくださいねっ。次に破損についてですがこれはカードを破損させた事例が無いので心配することは無いと思います。大昔の少し不確かな情報ですがドラゴンに踏まれてもなんともなかったと聞いております」


いや・・・カードがどうこうの前にドラゴンがこの世界はいるんですね・・・その方が気になりますララさん・・・。


「あと、初心者冒険者のヨミさんには教師が付きます。毎日朝の9時から夕方の5時までFランクの正式な冒険者になるまで鍛えてくれますので安心してください。これで簡単にですが説明を終わりますねっ」


「とても丁寧に説明をありがとうございました。また色々とララさんには教えてもらう時があると思います。その時はよろしくお願いします」

とお礼を言い終わると。


「おっ説明が終わったな?」

西の平原管理クエストの報酬と俺を保護したことでもらえる特別報酬を貰い終わっていたラングさんは俺を待っていてくれたようだ。




主人公が初心者冒険者になりました。


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