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はじまりのはじまり





私の家の近所には魔女がいた

いろいろな花が咲き誇る大きな庭

美味しいクッキーと異国の香りがする紅茶

顔をぐしゃぐしゃにして泣く私に、魔女は囁いた

それは、魔法の呪文

困ったとき、悲しいとき

きっと貴方を助けてくれる__________





「かさねーーーー、あんたいつまで寝てるの?!」

はっと目を開ける。

(なぁんだ、夢か・・・・・・・)

むくりと目を擦りながらかさねは身を起こした。

今何時______・・・・・

_______あれぇ?

いつもの場所に時計がない。

それもそのはず、時計は無残にも地面に転がっている。

「遅刻だ!!!!!」



「かさねーーーーー???」

三咲が、ついだばかりのコーヒーカップを手に妹の名を呼ぶ。

「また、かさねは寝坊したの?」

画家の母、美代は笑いながら朝食をとっていた。

「あの子、文化祭でクラスの出し物があるから遅刻出来ない!!!って言ってたくせに見事にいつもの遅刻ね」

どしどしと慌しくかさねが階段を下りてきた。

「お母さん!!お姉ちゃん!!!おはよ!!!!!」

「おはようー。お寝坊さん」

パンを頬張りながら母は、慌しい娘に挨拶した。

「あんたには、学習能力っていうものが欠けているのね」

飽きれて言う姉のコーヒーカップを奪い取りごくごくと飲み干す。

「ちょっと!!!」

「ご馳走様!!!!」

かさねは、通学カバンを持ち外にでた。

「行ってきまーーす!!!!!」

大声でそう言って自転車に乗る。


近所に魔女がいたのはもう昔の話

まだ、あの時幼かった私は父と母の離婚により異国の魔女がいる町を引っ越した。

私の家族の大黒柱の母は、画商をしており自分でもよく絵を描いては仲間に誘われたりして展示会に絵を出している。

姉は、今OLをやっている。彼女は、玉の輿を狙ってよく合コンへ出かける。会社に行っているのか合コンへ行っているのかよく分からない。

そして私、岸本かさね。高校二年の十六歳。

そして____二回目の文化祭・・・・・・





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