プロローグ
2012/1/16 修正しました。
内容は変えていません。
多少読みやすくなったはず・・・・。
どうして、こんなことになったのか・・・
目の前には、真っ白な空間が広がっている・・・
周りを見渡しても何ひとつ誰ひとりいない・・・
どうしても思い出せない・・・・
記憶の最後は近くのコンビニから帰るところで途切れている・・・・
どんなに思い出そうとしても記憶はコンビニ帰りの交差点で途切れている。
そこから先が思い出せない。
なぜ突然こんなところに・・・
なぜコンビニの袋を持っていないのか・・・
ここはどこなのか・・・
疑問が浮かんでは消えていった。
「何が起こったんやろうな・・・」
ポツリとつぶやいてみたみるのだが、声は白い空間に吸い込まれる・・・
「まあ、誰が聞いてるわけ「ご説明いたしましょうか?」でも・・・・・・・!」
突然の後ろからの声に驚き振り返る。
そこには、真っ白いローブ着た、いかにもな人が立っていた。
突然現れたその人は、白というよりは銀に近い髪、青い瞳、年は20歳前後のイケメンで明らかに日本人では無かった。
「すみません、どちら様でしょうか?」
テンプレ的ではあるが聞いてみた。
「神です。」
これまたテンプレ的な答えが返ってきた。
そんな超展開に頭が回らず、状況がまったく理解できないのでとりあえず聞いてみることに。
「申し訳ありません。ここはどこで、なぜ私はこんな所にいるんでしょうか。」
「ここは、天国と現世との狭間の世界です。そしてあなたは、私の部下のミスで死んでしまいました。」
「・・・・・・・・・・・・死んだ?」
いきなりの衝撃展開に、頭がついてこない。
「ちょっと待って下さい!死んだってっ!俺が!なんで!そんな記憶ない!?」
「それはあなたの精神を守るために死の記憶を削除したからです。ひどい状態だったので、あなたの心が壊れてしまう可能性があった為に削除しました。」
(酷い状態って、いったい俺の身になにがあったんや・・・)
「何があったか説明して頂いても良いでしょうか。」
「そうですね。まずはあなたがどのようにして死んだのかですが、暴走した車に轢かれて全身骨折に内臓破裂、ほぼ即死状態でした。」
(それは確かに酷い状態やな。)
「本来なら悪事を重ねていた運転手のみ死ぬ予定だったのですが・・・」
「運転手のみって、私も死んだんですよね。それにさっき部下のミスって。」
「本当に申し訳ありません。本来なら誰もいない交差点で、信号機に激突して炎上、そして運転手死亡となるはずだったのですが・・・先ほど申しました通り、部下のミスで反対側の信号待ちをしていた女の子に向かってしまい、それを助けようとしたあなたも巻き込まれてしまい・・・」
どうやら彼は人助けをして死んでしまったらしい。
お人よしもいいところである。
「女の子は無事だったんですか。」
「軽い擦り傷程度で、命に別状はないですよ。」
「そうですか・・・・・。」
(正直、記憶が無いからよく分からんけど、女の子が無事でよかったわ。これで死なれてたら、無駄死にもええとこやったな。)
「それでこれから私はどうなるんですか・・・・。」
まだ理解しきれていないが、わざわざ神様が謝罪に来たのだから、何かあることだけは確かであった。
「あなたにはいくつかの選択しを用意しました。」
神様が言う選択肢はこんな感じである。
1 従来の死と同じように、魂を浄化され新たな生を受け元の世界に人として転生する。
この場合、魂が浄化されるので 人格、記憶共に完全に消去される。
2 人格、記憶共に残るが、どんな生物になるかランダムで選ばれ元の世界に転生する。
人間以外の生物になって人格、記憶があってもあまり意味が無い。ある意味辛い。
3 異なる世界に転生、人格、記憶共に残る。
人型の生物に転生できるが、環境や成長によって人格が変わる可能性が大きい。
4 異なる世界に肉体を再生して転送。
人格、記憶、肉体、すべて元どうりになるが、異世界に転送される。
元の世界に肉体を再生しての転生はできないらしい、その世界での死が確定しているため魂が消滅してしまうそうだ。
「時間はございますのでゆっくりと考えて下さい。」
まだ気持ちの整理はついていないが、ミスが原因で死んだとは言え本来なら無条件で1になるはずだったのだが、自ら選択できる機会を得たのは不幸中の幸いだったのかもしれない。
(まず1と2は、元の世界に転生できるが内容が辛いな、1は論外やし、2は運の要素が高すぎる。)
(3は子供時代から現在の記憶を持っているんでメリットは多い、デメリットは人格が変わる可能性がでかい事やな。)
(4はメリット、デメリット共に少ないが、今までの自分でいられるんがいいな。)
「実質、3か4か・・・・・。」
確かに3はメリットが多い。
だが、人格が変わる可能性と人型の生物がどんなものになるか分からない。
もし半魚人やリザードマンのような生物になったら微妙だ。
(やっぱり、確実に人間として生きれて、しかも自分自身として生きれる4が妥当なんかな・・・。)
「ちなみに、異なる世界とはどんな所なのですか?」
「文明、科学レベルは落ちますが、魔術や法術などがあります。」
「魔法があるんですか!!!」
(おいおい、かなりファンタジーな世界やな。)
「はい。そこでは、一般的に使われています。」
「種族や世界はどんな感じですか?」
「様々な種族が住んでおり、大きな一つの大陸と中小の島によって形成された世界ですよ。」
(ほんま、ファンタジーやな・・・)
「ちなみにモンスター的な生き物はいるんですか?」
「魔物ですか?いますよ。ちなみに勇者も魔王もいますよ。」
(あかん、完全にファンタジーや・・・)
ここにきて4も微妙になってくる。
(4あかんやん・・・魔物の強さがわからんけど、多分即死やん・・・・・。となると3やな・・・・。でも一応聞こうか。)
「ちなみに4を選んだ時は、能力強化的なことしてもらえますか?」
「本来なら出来ないのですが、今回はこちらに非がありますので特別に強化しましょう。ですが、
肉体強化は相性がありますのでどんな所が強化されるかはわかりませんよ。全体的な底上げ少しと相性の良い能力といったところでしょうか。普通の魔物には負けないレベルにはなりますよ。」
(能力強化できんのかよ!かなりチートくさいけどこれは嬉しい。となるとやはり4で決まりやな。)
「神様、決めました。4の自分のまま異なる世界に転生、強化付きでお願いします。」
「本当に4でいいですね。」
(後悔が無いと言えば嘘になるな。まだ20年しか生きてないし、家族や親友にもちゃんとお別れも言えてない。まだまだやりたい事もあった。でもこうなったらしかたない!異世界で新たな人生を生きよう!今度こそ後悔の無い人生の為に!)
「お願いします!もう一度頂いた命です。精一杯生きます!」
「・・・分かりました。それでは、あなたの新しい人生に幸多き事を祈ります。」
神様がそう言うと、足元に魔方陣が現れる。
魔法陣は光を放ち、そして彼の意識が徐々に薄れていくのであった。
初投稿でかなり駄文ですいません。
誤字、脱字、感想、批判、色々お待ちしてます。
主人公の考えを関西弁に修正しました。
後、肉体強化から能力強化に変更しています。