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天使として…  作者: 白夜
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番外編 ネコとリリィとせつなと…


白「はい、内容グダグダです。すいません(汗)」


夜「実は次から始まる話がメインだったりするのよね…ごめんなさいね」


白「まあ…番外編はまだまだ続きますので最後まで見ていただけたら嬉しいです」




 学園の体育館でサイと天が向かい合っていた。サイは落ち着かない様子で足踏みをしている。


「まずいぞ…もしもリリィなんかに見つかったら…せつなに何をするか…」


 サイがぶつぶつと一人で呟くのを横目に天は床に魔法陣を書きはじめた。


「……ん?天、それはなんだ?」


 そこでやっと気づいたサイが天に声をかけた。


「これは召喚魔法をするための魔法陣を書いているのですよ」


「召喚魔法だと?」


 サイが疑問の声を口にする間に魔法陣を書き終えた天は目を閉じて集中する。


「味方は多い方がいいですからね…『我が呼び声にこたえ、此処にいでよ!美しき白き猫と黒き猫!』」


 天の詠唱に反応するかのように魔法陣が光り出し、二つの影が光の中に現れる。


「よし、成功しまし…た……ね?」


 天が魔法陣の中心にいる二匹の猫(?)を見て首を傾げる。


「呼ばれて飛び出てにゃにゃにゃにゃ~ん♪」


「呼ばれてないのににゃにゃにゃにゃ~ん♪」


 突然二匹の猫が喋りだした。いや、実際この二匹は猫と言っていいのかわからない。


 天の膝よりも少し高いくらいの身長で、金髪で白い服に少し暗い赤のスカートをはいて猫耳と尻尾。

 もう一匹は真っ白な肌で顔には小さなひび割れがある灰色の髪に黒服で猫耳と尻尾、くわえ煙草でどこか脱力を感じさせる雰囲気。


 ネコアルクとネコアルクカオスがそこに立っていた。


「「………」」


 沈黙するサイ。天は額に手を当ててやれやれといったかんじで溜息をはいた。


「……おかしいですね…確かレンと白レンを呼んだはずなのですが…」


 目の前にいるのは間違いなくネコアルクとネコアルクカオスである。


「そ・れ・でぇ~?なぁ~んであたい達を呼んだの~?」


 ネコアルクがパッチリとした猫目で天を見る。何故か口元をニヤリとさせながら。


「まぁ…呼び出してしまった以上、働いてもらいましょうか……報酬はキャットフードがいいですか?それとも賞味期限をぶっちした最高級ネコ缶がいいですか?」


「キャットフード!しかもウェルダンでお願いします!」


 そんなわけでイレギュラーがまた増えたのだった。








―エルダSide―


「……ん?」


「……っ!」


 突然白と夜が足を止めたので私は首を傾げる。白と夜はじっと目を閉じて集中しているようだ。


「…今、誰かが召喚魔法を使った」


 私はそれを聞いて驚いた。学園内で召喚魔法を使える人などいないからだ。


「まさか、せつな君?」


 私の言葉に白は首を横に振った。


「いや、おそらく天だな…」


 天…白と夜の友達にして副作者、とでも言うべき人物。


「…何を呼び出したのかしらね」


「…さぁな」


 その後、校舎の中を探していたフィアナと合流して私達は校舎裏へと足を運んだ。






―SideOut―


 エルダ達が校舎裏に着くと、リリィとせつなが立っていた。


「あ…リリィ!」


 リリィがこちらに振り向くと、せつなが一目散にエルダに走ってきた。


「エル姉ぇ~!」


「あ…せつな君…って、待った!せつな君ストップ!」


 エルダが止めるが間に合わず、せつなはエルダに飛び掛かり、いきなりだったエルダはそのまま後に倒れ込む。


「あぅ…痛い」


「えへへ~♪エル姉ぇ♪」


 リリィが倒れているせつなを抱き抱えると歩いて距離をとる。


「リリィ?どうしたの?」


 エルダの言葉にリリィがゆっくり振り返る。その顔はとてもにこやかだった。


「(これは何かあるわね…)」


 すると今まで黙っていたミヤが前に出てきた。


「…なんだかせつなの気配がおかしいよ?何というか…女の子みたい」


「…いや、せつなは元から女みたいだっただろ?……ん?まさか…」


 遥の言葉にミヤは頷く。それを見て遥は額に青筋を浮かべている。


「マジかよ…」


「…遥?どういうこと?」


「たぶん、せつなは性転換の薬を飲まされたみたいだな」


「なっ!?…リリィ、まさかあなた…」


 エルダの質問に答えるようにリリィはニヤリと笑った。


「ふふふ♪こんな可愛い子、私がほっとくわけないじゃないの♪」


「…他人まで巻き込んで…リリィ、覚悟しなさい!」


 しかし、いつもはエルダが怒ると怖がるリリィが今回は今だに笑顔である。


「ふふふ…エルダ、このままだとせつなを巻き込むよ?」


「(今回はもはやリリィがもろ悪役じゃないの…)」


「どうする?せつながいるんじゃ手が出せないぞ?」


「ふふふ…お困りのようですね!」


「「「!!?」」」


 突然聞こえた声に皆が一斉に振り返る。そこには執事服をきた天とサイがいた。


「天!それにサイも」


「私が何とかしてあげましょうか?」


 その自信に満ちた発言にリリィが眉をひそめる。その時


「戦術神風!」


 突然リリィの目の前にネコアルクカオスが現れた。


「…なっ!?」


 突然の襲撃にリリィが隙を見せた瞬間。


「むむむ?このお嬢さんから金の匂いがする!」


 せつなをリリィの腕から引きはがす。


「あ!しまった!」


「戦略的撤退!」


 そして瞬時にエルダの所に戻った。リリィは頬を膨らませてむぅと唸った。


「もう…せっかくせつなを女の子にしていちゃいちゃしたかったのに…」


 リリィは溜息をはいて両手を上げた。


「まったく…あなたは万年欲求不満なのね…」


「あはは…しょうがないじゃん。それが私なんだから」


 リリィがエルダに笑いかけるとエルダもやれやれといった表情をする。…しかし


「さて、リリィ?一息ついたし…O☆HA☆NA☆SHI、しましょうか?」


「…あ、あれ?この流れでそうくるの!?い、いやあああぁぁぁ!!」





「まったく…二人は相変わらず仲がいいな」


「そうですね」


 離れた場所でエルダとリリィを見ている白と天はそう呟いた。


「うわぁ♪可愛い~!」


「にゃあ!?は、はなすにゃ~!」


「ク~♪」


 せつなは現在ネコアルクとミヤと遊んでいる。ネコアルクカオスはヤニ臭いと言われたので遊びには参加していない。それを言われた瞬間、ぴしりと顔のひびが増えたが…


 何はともあれ、一応事件は解決したが本当の戦いはこれからであった。





白「次回予告!」




N「全力全開!!」←!?


天「メ~ニ~ア~ル~ボンバー!!」


白「おいおいマジかよ!!」


リリィ「受けてみなさい!はああああぁぁぁぁぁ!!」


遥「ま、待て!ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」


カオス「いでよ!我が眷属!」


夜「いくわよ…闇魔刀」




エルダ「なぁ~にこれ(汗)」



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