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「さて、バレス様。貴女の婚約者は誰ですか?」
私は笑顔でバレス様に問いかけます。
バレス様は…
「お…お前に決まっているじゃないか!!お前はこの学園に入ってからも色々と言ってきて…鬱陶しかったんだからな!!」
本当に私が自分の婚約者だと思われているようですね。
なので私はここで訂正させていただきます。
「いえ、私は貴方の婚約者ではありません。」
「「はっ?」」
バルス様とユーナ様仲良しですね~。
上手くハモリました。
まぁ、それはさておき
「私の婚約者は貴方、つまりバレス様ではありません。私は、自身の本当の婚約者様から頼まれ学園生活でバレス様が問題を起こさないように見守り、時には注意をしておりました。私の本当の婚約者様は、出来損ないの貴方でも何とか助けたいと最初は思われていたのでしょうね…。でもそれを裏切ったのは貴方です。」
バルス様は、まだ現実を受け入れられていないようです。
周りの顔をキョロキョロと見ておられます。
…かの方と比べると…。
いえ、比べるのが失礼になりますね。
「バルス様、貴方には婚約者はいません。なのでユーナ様との真実の愛?でしたか?何だか忘れてしまいましたが、どうぞそれを貫いて下さいませ。私はお祝い致します。ユーナ様の所に婿に入られるのであれば、今の貴方の礼儀作法でもある程度許されますから。良かったですね!婿入り先が見つかって!私もかの方もホッとしております。」
私の発言に対し、ユーナ様とバルス様が又しても声を合わせて、
「「はっ?」」
と言われました。
本当に仲良しなのですね。
仲良きことは良きことです。
さて、何が不思議なのでしょうか?
「待て!レティシア!何故お前がそんな事を決められるんだ!?それにお前が婚約者だろ?」
又しても私を名前呼びされます…。
私は許可していないのですが…。
「まず、何故バレス様は私を名前呼びされるのでしょうか?不敬として罰をお受けになられたいのですか?ドMですか?」
私は口元を扇で隠します。
ため息をついたあと、私は彼らに伝えます。
「私は、バレス様の婚約者ではありません。私の婚約者様から頼まれて礼儀作法について口を出していただけです。それも今日で終わりです。あぁ…もう様をつける必要もないですね…。バレスさん、貴方はユーナ様と結婚し幸せに暮らしてくださいませ。」
私の発見に対し、バレスさんは敵意を向けてきます。
「王族に対して様をつけないなどと…許されることなどないぞ!!」
あぁ…バレスさん…本当に知ってられなかったのですね…。
情報開示からもう3ヶ月経っておりますのに…。




