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「まず一つ目!私は貴方に関しヤキモチを焼いたり、ヤキモチからそこの男爵令嬢を虐めたりはしませんわ!」
そう、ヤキモチを焼くのは相手の殿方を愛しているからです。
私はと言うと…
彼に、いえバレス様に関しては怒りはあっても愛などは一切ありません。
男爵令嬢に関しては…何故か私の周りで倒れたり、転んだり怯えたり…っと、私の足を引っ張る人間。
ただただうっとおしい人物という認識でしたね。
だからと言って私は何もしていませんよ?
こういう時は
『何かをしても』
『何かをしなくても』
どちらを選んでも結果は同じなのです。
どちらの行動をとっても、『悪』は『悪』なのです。
彼らにとっては私は『悪』でしたから…『悪』である私が何かしてもしなくても、悪事を働いたとしか考えなかったのでしょう。
彼らは本当に考えたことがあるのでしょうか?
『本当の悪とは何者なのか?』
まぁ、『ない』からいまのこの状況に陥っているのでしょうね。
何という愚かな者達なのでしょう…。
私は定期の『かの方』の連絡に、この件についてある程度は書いております。
『かの人』は、今すぐにでも動くと言ってくれていましたが…忙しい『かの方』を思うと…この程度の事は自分で何とか処理したかったのです。
最終的には…『かの方』の力を貸して頂かないといけない私はまだまだ未熟です…。
さて、私はせめてかの方がこの場に着くまでこの場から彼らを逃げられないようにしましょう。
それが今の私にできる最大…且つバレス様にできる最後の餞別ですから。




