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「さて、私はここまで普通に学園を卒業できる頭をお持ちの方で且つ、常識が分かる方には理解できる言葉で話しましたが…バレスさんとユーナさんはきっと理解できていないでしょう?先程アル様が再度パーティーを開催すると仰りましたが、それに参加できない方がどうしてもいます。領地に帰って仕事が忙し人、城に仕えて休めない人など…。次回参加できない方のためにも、貴方達にそんなに時間を使えないのです!いいですか?ここからは貴方達に分かりやすいように伝えますね?まず1!」
私はまず人差し指を上に向けて立てます。
私の声にバレスさん達はビクッと肩を振るわされます。
そんなに怯えなくても…。
まぁ、いいですけどね。
とりあえず端的に、簡単に伝えますよ?
「その1、貴方達は卒業できません。」
バレスさん達は、それぞれ何か文句言っておりますが、そのまま私は彼らを放置し話を続けます。
「その2、バレスさんは王族ではなく今は借金を抱えた平民です。」
バレスさんはまだ文句言ってますが…そろそろ不敬罪で捕まえますよ?
いえ…物理で黙らせますよ?
時間がおしいので、話を終わらせるべく私は続けます。
「その3、貴方は私の婚約者ではありません。つまり、貴方に私の婚約破棄はできません!勝手に婚約でも結婚でもしてくださいませ!」
ここまで言うと私は、皆様の方を向きお辞儀をしました。
そのお辞儀をみて、アル様はパーティーの再開とバレスさん達の退室を命じました。
バレスさん達?
その後も私やアル様へ対しての、罵詈雑言が余りにも酷かったため、皆様纏めて牢に入られましたよ?
牢の中でも、まだ自分は王子だ等の発言をされた為…「身分詐称罪」「王族侮辱罪」等々罪が増し増しになったみたいですが…知りません。
あ、バレスさん達が居なくなった後の卒業パーティーは、穏やかで落ち着いたものでした。
最後かもしれない皆様との会話の場。クラスメイト、いえ同級生や在校生…皆様と話ができ、その笑顔が見れて本当に良かったです!
パーティー終了後、アル様から『私は絶対に婚約破棄しないからね?結婚してくれるよね?』と…新しくアル様の目の色と同じサファイアの指輪を貰って、泣いてしまったのは私とアル様2人だけの秘密です。
婚約者でもない人からの婚約破棄…。
まさかこんな事が起こるなんて思いもしませんでした。
婚約者でもないのに、何故婚約破棄できると思ったのでしょうか?
婚約者と思い込んでいたとの事でしたが…少し考えれば…周りに確認すれば分かることなのに…。
相談、連絡、報告の大切さが身にしみますね…。
あら?
バレスさん達がどうなったかですか?
それは私は分かりませんので…アル様から話をして頂きますわね?
そして、私たちの結婚式とその後の話も…少しだけ話をさせていただけたら…。
ごほん!
兎に角、皆様婚約破棄をされる時は最後の最後まで細かく確認してくださいね?
婚約者でもないのに婚約破棄なんて…できませんからね?
勿論皆様分かっておられると思いますが…。
それでは、これから先はアル様にお任せ致します…。
私は、この辺で失礼致します。
それでは皆様ご機嫌よう。




