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「トール・ドルトット君、色々と済まなかったね。廃嫡については確かに私が説明するのが1番だね。私から話をさせて貰おう。」
そういうと、バレスさんの目の前まで進まれました。
アル様の側近の方が止めに入られましたが、アル様はそれを遮り前に前にと進まれました。
「バレス。お前はもう王族ではない。」
ただ一言でしたが…アル様の声は…重みがありました。
アル様の優しさを知っているもの達は、皆唇を噛み締めています。
本当であれば…この3年間の間に…私が…そうこの私が何とかしなければならなかったんです…。
私が不甲斐ないばかりに…。
アル様が弟君を大切にしているのは昔から知っておりました。
だからこそ…。
いえ、もう時間は戻らないのです。
私たちは前を見ていかなければならないのです。
「何故ですか!?兄上は継承権を放棄し、この国から逃げたでは無いですか!!なのに何故今になって放棄していないなんて…そんなこと許されない!!!」
バレスさんは必死に叫ばれますが…。
バレスさん…それはどこからの情報なのでしょうか?
王族であった間に、国王陛下に正確な情報を聞くこともできたのに…。
貴方は厳しい勉学や剣術の授業から逃げ、楽しい毎日を…ただ自分を持ち上げてくれる人達と楽しく過ごすことを選ばれたではないですか。
逃げたのは貴方ですよ?
バレスさん。
アル様は逃げてません!!
遊び惚けていた貴方にアル様を侮辱することなんて許しません!!
私がバレスさんにその事を言おうとした時でした。
アル様はこちらを向き、首を横に振られました。
うまりは、私が出るべきではないということですね。
色々悔しいですが、アル様に任せることにします。
あぁ…本当にアル様とバレスさんは血が繋がっているのでしょうか?
「バレス、逃げていたのはお前だよ。本当であればこのようなことになる前に気づくべきだったんだ。いや、考え直して勉学に…剣術に励むべきだったんだ。もし私がいなかったとして…バレスが王太子だったとしよう?その時バレスはどう国を動かしていくつもりだったんだい?勉学ができないから、宰相や文官に国の書類を全て任せるつもりだったのか?自分が剣術ができないからと近衛を鍛えるつもりだったのかい?国王となれば暗殺だって有り得るんだよ?24時間近衛を連れて歩くつもりだったのかな?でもね、力を得た騎士達が謀反を起こす可能性もあるんだよ?勿論今は我が父上である国王陛下が賢王であるから大丈夫だけどね。その後を継ぐものが愚王だと…ね?ここまで言えば分かるかな?バレスは国王になる為に…いや、王族であり続ける為に必要な努力をしてこなかったんだ。そんなお前をいつまでも国民の税金で養うなんて事はできない。お前に使うお金があれば私はこの国の為に使う!この3年で…いや、正式には2年かな?その間に私も心の整理がついたよ。バレス、君は私の弟ではない!本当であれば今この時までに使ったお金を今すぐここで耳を揃えて請求したい所だか、平民の君では不可能だろう。側妃様が肩代わりしてくれているがそれを一刻も早く返せるようにしろ。そして、この場を持って宣言する!私は次期国王となりこの国を今よりも素晴らしい国にすると!!勿論、レティシア嬢とともにな!」
その宣言を聞き、会場は拍手喝采となりました。
(アル様…素敵すぎます…。)
私が照れていると、またもやバレスさんが発言されました。
「え?レティシアは私の婚約者ですよね?何で?」
……うん。
これについては私が話をさせて頂いても大丈夫でしょう。
これまでの鬱憤、はらさせていただきます!!




