家族団らんの昼食
この物語はフィクションです。
「お兄ちゃん、今日はお父さんとホノウもいるの。
お昼ご飯を作って欲しいの。餃子とイカ墨パスタと海老の頭・油エキスのチャーハンと。
私は結局まだ食べてないの。お願いだから作って。」
「うん、4人分だから直ぐに出来るよ。チョット待ってて。」
ガルベスは手際良く10分程度で全品を作った。
「美味しいいーーーー。海老が私の体中を駆け巡ってるーー。海老・海老。
海老に全身を乗っ取られるーー。あふう、おっ。おっ。ううううんんんん。」
シアプがおかしくなった。何も変な物など入れていない。
(アスカーーーー。変なもんはもうやめろーー。とかもちろん入ってない。
なんだんだろう。シアプには猫にマタタビの様に効くのだろうか。)
まだ食べたそうなので、自分の分のチャーハンは全部あげた。
シアプは泣きながら食べている。
お父さんはイカ墨パスタを食べている。
ああっ、あの食べ方。麺類を口に含むと嚙み切って、細かい麺が皿に落ちている。
あの食べ方はお父さん独特のやつだ。
麺類はこうやって食べたいんだと、そう言ってお母さんを困らせてたやつだ。
記憶を失くしていても、仕草は変わらないという事か。
「ガルベスお兄ちゃん、美味しい料理ありがとう。」
ホノウは可愛いなあ。お父さんや自分と全然違う。
お父さんの血はまったく働いていないのかな。
「学校でガルベスお兄ちゃんの事を、知ってる子がいたよ。
『男抱ガルベス』の全弟って分かってビックリしてたよ。」
(絶対に誤解を招くあだ名がついている。僕の戦い方のせいだろう。
こういうのは本人はまったく選べない。どうしょうもないなあ。)
ただ、何かいいな。この感じ。明るい家族って感じだ。
お母さんがいればもっと良かったんだけど、これはどうしょうもない。
終わりの7日で天に還る前、お母さんは幸せそうだった。
それを思うと僕たちは恵まれた家族だと思う。




