2回戦・3回戦
この物語はフィクションです。
試合が終わると次の試合は3日後となる。
3日後の2回戦は今までとはタイプが違った。
210cm・130kgの大型の戦闘職だった。
肉体は俳優の様に、がっしりとした男前で筋肉が凄い。
ガルベスのブヨブヨの腹との比較が酷い。
「これが例の密着3魔法か・・・、だが俺ならやれる。」
何と男前筋肉は肉体の力で、身動き出来ないはずの身体を無理に動かして殴って来た。
(まじかよ。この人も魔力は70M半ば。しかし肉体の力で動けるのか。)
しかし、それでも制限は大きく、本来は高速フックだろうが、パワー・スピード共衰えていた。
自由自在に密着3魔法を操るガルベスと、大きな制限を負った男前筋肉。
手数はガルベスが圧倒しているが、避けそこなってまともにフックが入る事もある。
ギリギリの殴り合いが延々続いた結果。
「勝負あり。スコア 61 対 50。
勝者青コーナー、ガルベスー、ボウートウー。」
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更に3日後の3回戦は、対戦相手が小柄だった。
155cm・50kgと本当に戦闘職なのか疑うサイズだ。
何か顔立ちが童顔なせいか、20歳を超えているのか分からなくなる。
しかし実力は本物だった。魔力の流れが読みにくい。
高度な魔力操作が出来ている人だった。
「僕ならこの密着3魔法を軽減出来る。」
その言葉どうり、ガルベスがやるよりも精度は劣るが、次々と密着3魔法の威力を弱められた。
そしてその最中にも厳しい魔法攻撃を、ドンドン尽きる事なく繰り出してくる。
ガルベスの魔力は30M後半。対戦相手は70M半ば。
こうなると力の差は歴然だった。
しかし、ガルベスは諦めが悪い。粘って回避、粘って回避を繰り返して勝負を諦めない。
対戦時間が9分を過ぎた所で、お互いに魔力切れをおこした。
ガルベスも対戦相手もふらふらだ。
ガルベスは体に鞭打って対戦相手を両腕で掴み、全力の頭突きを繰り出した。
相手は小柄な上に非力。力の限り何度も何度も頭突きした。
観客からは悲鳴が上がる。きっと絵ずらは最悪だろう、どこに出しても警察のお世話になる絵だろう。
ガルベスは息があがり、脳も手足にも酸素が足りない。体が冷えていく。
それでも頭突き・頭突き・頭突きを繰り出し、時間切れとなった。
「時間切れ 勝負あり スコア 72 対 70。
勝者青コーナー、ガルベスー、ボウートウー。」
「ガルベス殿、やりやがった。まさか勝つとは。」
「あいつスゲーよ。30M後半だぞ。何で勝てるんだよ。」
観客の大きな声が聞こえるが、もう体が動かない。
僕は戦闘職じゃないんだ。無茶し過ぎた。




