ガルベス・シアプ兄妹は、変態エックス・カルト教団の勧誘員という自覚がありますので
この物語はフィクションです。
央海歴900年6月28日
18時20分 央海国・北地区尻女神教会
「お兄ちゃん、部屋に入るわよ。」
シアプが車椅子を右手で前進させながら、左手にオボンを持って部屋に入って来た。
オボンの上にはコップが1つ乗っている。
「グレープフルーツジュースの本体1:水4よ。飲むでしょ。」
「ありがとうシアプ。頂くよ」
果汁の搾り汁に4倍の水を入れた飲み物になる。
尻女神教徒は何でもかんでも4倍の水を加えて飲む。
これは尻女神教徒の戒律となっているので、多くの人はこの基準を守る。
それがお茶でもコーヒーでも、基本はこの割合で水を入れる。
ちなみに・・・アルコールはもっと悲惨な割合になる。
ジュースやお茶やコーヒー等は基準を守らなくても、まぁお咎めは無いが。
アルコールは守らないと、周囲の尻女神教徒から白い目で見られるし。
場合によっては偉い方から、『君、どうなっているのかね?』と詰められる。
さて気の抜けたジュースを飲むのだが、微かにグレープフルーツがいるけど味がぼやけて何にも旨くない。
レモン水とかならまだマシな方だが、これは酷いもんだなぁ。
慣れているから僕は苦も無く飲めるけど、他教徒が普通のジュースと思って飲むと多分怒るなこりぁ。
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「それでどう、お兄ちゃんの央海国の印象は。
お兄ちゃんも私も初めての外国だけと、何か気になる事ってある?。」
「尻女神教徒が奇異の目で見られることは、僕も事前に分かっていたよ。
でもねぇ予想以上に他教徒の央海国民からすると、理解が出来ない事が多いんだろうなぁって思ったよ。」
この数日活動していた、変態経済特区では商売以外の面で特に感じた事だ。
僕達は央海国民から白い目で見られている。
この北地区・尻女神教会管轄内(教会~人外区~変態経済特区まで)でこの調子なんだもの。
おそらくだけど、尻女神教徒管轄内から外に出たとすれば。
央海国民から下手をすれば、敵視の目・敵意の目を向けられるやも知れない。
「私も正直に言うとね。
他教徒の央海国民が、私達尻女神教徒を見ている時ね。
私の当初の想定を超える感情が渦巻いているわよ。
ただね、その中には怖い物見たさの好奇心もある様に感じたわよ。
後は・・・思い切って尻女神教徒になって、なんとか現状を変えたいって言う。
切羽詰まって焦っている人も結構居そうに思えるわ。」
「シアプ。僕達のターゲットとしている、央海国民の中には。
そういう感情が事情があるのならば。
尻女神教徒への勧誘も、上手く行く可能性があるかも知れないね。」




