地震発生 1カ月後
この物語はフィクションです。
央海歴900年11月21日
ようやく超巨大地震の被害も落ち着き、復興に向けた計画がスタートしだした。
今の所、尻女神教徒の活動や亜人国の活動が、央海国で大きな問題とはなっていない。
ガルザ帝国もヒキイブ教国も活動していたが、その規模は小さく、こちらも問題となっていない。
それにしても、本物徒弟団のガルザ帝国への拠点変更は、央海国への影響が凄まじかった。
金の問題でも央海国の上層部と喧嘩した訳でもない、一般の央海国民には理由が分からないままだった。
金の事についていえば、本物様から央海国に5,000万オウカ(約70億円)の寄付が行われた。
央海国民は本物徒弟団に、央海国への復帰を求めたが本物様は完全に断った。
央海国民は理由も分からないまま、この件については途方にくれている。
犬パスミラ様に救助された、西地区の変態経済特区のロストさん達は、全員が尻女神教徒となった。
生き埋め体験なのか、犬パスミラ様の体験なのか、あるいは尻女神教徒の生活水準との大きな違いなのか。
他の理由としては、央海国に捨てられた事に気付いたのか。
「ガルベス様、私はずっと勘違いをしていました。
古賢(古の賢者)曰く、人間はなんにでも慣れる。は本当でした。
今では私達20,000人は幸せです。何時でもレンタイ国に行ける状態ですよ。」
この言葉は嘘ではない。元々、ロストさん達は央海国でも、社会的地位の高いいわゆる勝ち組だった。
央海国の内乱と、救世主様への発言でその身は地に墜ちていたが、生活が安定すると優秀さが際立ってきた。
尻女神教徒は何よりも掘り搾りを重視する。
それは掘り搾りが尻女神様への祈りの行為となり、尻女神様のお力となり、喜びとなるからだ。
だから今回ロストさん達20,000人が、掘り搾りを継続して行い、尻女神教徒となった時点で、過去は水に流された。
ヴィザンの方達も、他のすべての尻女神教徒も、ロストさん達への恨みは完全になくなった。
尻女神教徒自身が、掘り搾りを継続する事が困難である事を良く分かっている。
ロストさん達は尻女神教徒となり、いままでの尻女神教徒から仲間として迎えられた。
「お兄ちゃん、ロストさん達は東南教会でも評判が良いんですって、良かったわね。」
「本当だよ。過去の事があるから、上手くいかないかも知れないって心配だったんだ。
尻女神教徒になれば、それだけで仲間扱いは本当だね。今回でよーく分かったよ。」
「後は央海国の復興事業だけど・・・こちらは見通しは暗いわ。
政府主流派のオシオ様とユメ様は、本物徒弟団の軍事力を失った。
国民の人気は以前と変わらず高いけれど、議会は反オシオ・ユメ派が多数になったわ。」
央海国は前途多難だ。




