表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/972

新しい仕事

この物語はフィクションです。

 央海歴900年6月25日


6時15分  央海国・北地区の路上


「ガルベス店長、お客様が6名来られました。」


「うん、もうお客様の人数報告は無しにしよう。


卵焼き用フライパンをクッキングシートで拭いたら、焼き場の左端に置いて。


後は僕がまた焼くから。」



 朝6時過ぎからの露店の出店で、ガルベスは調理に追われていた。


目の前には4個の卵焼き用フライパンが、ガスの直火でどんどん熱っせられていく。


ガルベスは無心で出汁入り卵焼きを作っていた。



 フライパンには卵2個を素早く割っていれる。


軽くかき混ぜたら、カツオ・昆布合わせ出汁を入れて、くるくる巻いて卵焼きを作っている。


完成したらバイトの子が紙のシートで、強引にクレープ状に巻いてお客様に渡している。



「旨い、卵そのものが上等やぁ。


僅かに半熟気味の卵焼きに、カツオと昆布の出汁がええ味しやがる。」



「なあ、これほんまに金払わんと食うてええんか。


明日も同じやと。マジで言うとんか、オイィ~無茶しよるでぇ。


これなら2オウカ(約280円)でも儂は買うでぇ。」



 お客様には好評だけれども、開店から30分余りでどんどん待ち客が増えている。


ガルベスの額と背中にも汗が結構出てきていた。



(開店記念サービスと銘打って、この卵焼き作っているけど、これはやりすぎなのでは。


既に12人程店前に人だかりが出来てるし。


大丈夫だろうか。)



~~~~~



朝の9時で卵焼きの無料配布は終わった。


ガルベスも日雇いバイトの4名もぐったりしている。


3時間の実働だが、ひたすたに卵焼き・接客・フライパン出し・清掃に追われた。



もう当分卵は見たくないが、明日朝も同じ事をやる予定となっている。


「お兄ちゃん、せっかくだから6人全員分の卵焼き焼いて。


皆で食べましょう。」



シアプに返事をする気になれないのだが、頷いて6人分の卵焼きをさっと作った。



「美味しいぃ~、これは上品な味ねぇ。


思った通りこれなら名物になるわよ。」


「ガルベス店長、マジ旨いっす。こんなん俺ら食べた事ないっす。」



「たぶんお客様に出してるのよりも、美味しいと思うよ。


4台で焼いている時は、数を沢山出す為にフライパンの温度とか、卵の最適な火入れがどうしても揃わない。


お客様に出せているのは、おそらくこれの80%ぐらいの質になるよ。」



「良し。それじゃみんな食べたし、9時半から11時半はレンタルビデオ屋。


1時間は昼食。


12時半から14時半までは1オウカショップ。


15時には解散のスケジュールね。みんな宜しくね。」


「はい。シアプ副店長。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ