申込多数
この物語はフィクションです。
央海歴904年11月15日
7時00分 不明の館
「シアプ。大丈夫かい。何か体調が悪いのかい。」
「お兄ちゃん、、、。そうね確かに体調は優れないわ。」
「お父さんと僕への、掘り搾りとサンマンと中田氏への対応が忙しいのかい。」
「ええ、それに加えてパンダ犬ミツ号のサンマン。
そしてホノウのフット・マッサージの管理。
他には各種の調査や資料のまとめ・・・、確かに多いかも。」
「今日は取り合えず休みなよ。無理したら倒れてしまうよ。
今日一日は僕が適当に判断するよ。」
「ごめんなさい。お兄ちゃん、宜しくお願いするわ。
お兄ちゃんを相手に変な事を言う人は少ないはずよ。」
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本当にみんな自分勝手な事を言う・・・。
そりゃ欲しいのは分かるが、特にサンマンが酷い。
飛んでもない価値の物を引っ張り出して来ている。
シアプの契約した「なんでも鑑定しまっせい。」の方に見てもらうが、鑑定額のドロがエグイ。
高価も高価だ。その上で貢物の中には、専門家でも『価値は間違いなくあるが、金額で評価出来ません』のブツもある。
皆が皆必死のパッチだ。
何とかして自分の大切な低魔力の女性に、サンマンをして欲しいとグイグイと来る。
こんなんシアプも疲れてしまうよ。
「今日のサンマンは10人です。〇〇番の方、✕✕番の方、△△番の方は本日行います。
続いて〇✕番・・・、✕△番・・・、以上でサンマンは終わりです。
名前を呼ばれなかった方は、依頼料は返還します。
また明日以降に再度申込をお願いします。」
その後で僕とパンダ犬ミツ号は、それぞれサンマンを10回やった。
相手の女性達は涙を流して喜んでくれた。
(まぁそうか。0M~3Mの魔力がだよ、ミツ号ならばなぁ。
魔力は30M前半になる。
僕が相手だと魔力は50M後半だ。
そりぁ決定に不満が有ろうとも、僕の前で無体な要求をする人はいない。)