病室での目覚め
この物語はフィクションです。
央海歴900年6月22日
16時00分 レンタイ国・首都レンタイ総合病院
大病院の二人部屋にて、ガルベスとシアプはベットに寝かされていた。
ガルベスは『掘り搾り』後の、魔力上昇による魔力酔いで。
シアプは心臓の手術を受け、飲薬を済ませてた後に点滴を受けていた。
「うん、あれ、ここはどこだ。病室か・・・。
僕は不明大司教様の部屋で・・・。
あれシアプも寝てる。」
「気が付かれましたか、ガルベス君。」
不明の館の神父長様が、低く渋い声で話しかけてくれる。
「あ、あの神父長様、申し訳ありません。ここはどこでしょうか。」
「ここは首都レンタイ総合病院です。
シアプさんの手術にやって来ました。
ガルベス君。おめでとうございます。手術は無事に成功しました。
シアプさんは2,000Mの黄色の飲薬も終えています。
お医者様の見立てでは明日の昼には退院が出来ますよ。」
「手術。えっ、あの、シアプは心臓の手術を受けたのですか。」
「ええ、すべては不明大司教様のお力です。
良かったですねガルベス君。」
ベッドから飛び起きたガルベスは、シアプのベッドに駆け寄った。
顔色も良い、呼吸も安定して眠っている。
神父長様がおっしゃるんだ。以上間違いは無いはず。
「良かった、シアプ。
本当に良かった。」
ガルベスは泣きながらシアプの手を取った、指先に力が入った。
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「ガルベス君、私は不明の館に戻ります。
あなたはシアプさんの側に居て下さい。
今日は色々とあって疲れたでしょう。
今日のあなたの仕事については、ヘルプがカバーしていますので、心配はいりませんよ。」
「神父長様、ありがとうございます。ありがとうございます。
こんなに良くして頂いて、僕は何を不明大司教様にお返しすれば良いのでしょうか。」
「今後の事はシアプさんが良く分かっています。
彼女が目覚めたら、落ち着いて話し合って下さい。
あなた方兄弟の前途に幸せがありますように。
祝福致します。」




