堀り搾り
この物語はフィクションです。
「お呼び頂きました。
ガルベスです。」
「お兄ちゃん。
部屋に入ってこの椅子に座って」
シアプの車椅子の隣に、来客用の豪華な椅子が置いてある。
しかし不明大司教様の入室許可は良いのだろうか。
「不明大司教様はいまお考え中なの、私たちは一旦この場所で待つのよ。」
部屋の奥に不明大司教様が立っている。
ゆっくりと部屋の中を歩いて、何やら落ち着かない様子だ。
不明大司教様が普段何を考えているのか、誰にも分からない。
あの方の次の行動は誰にも読めない。
突拍子も無い事を言ったと思えば、後先考えずに突っ走る。
失敗しても自力でドロや貸借証を用意して、問題の後始末をする。
不明大司教様はそんな方と言われている。
魔力は60M前半、1旬(10日間)の掘り搾り回数は常に30回越え。
総合評価はS-級だ。
年齢は先月の誕生日で70歳になったのに、まったく衰えを知らない。
挑発的な目付き、整った顔立ち、きらめく肌艶、大きな胸尻、硬い腹筋。
一生に一回で良いから、こんな美しい方と掘り搾りがしてみたいわ。
まあ、魔力2M、貧しい頭部にふくよかな腹部の僕には縁の無い話やけど。
豪華な椅子に腰かけてシアプに小声で話しかける。
「なあ、これって何の話か知ってる。正直不安でしゃあないんやけど。」
「後少しで不明大司教様の考えがまとまるわ。
お兄ちゃん、何を言われても自分に正直に答えて。
きっと上手く行くから、私を信じて。」
「うーん。シアプの事やから深い考えがあるんやろ。
分かったよ、僕も自分の思う様に言うよ。」
不明大司教様は僕達の方に歩いて来た。
緊張して手汗がぬるぬるしてる。
それにしてもお綺麗な方やな。
「ガルベス・ボウトウ。年齢22歳。魔力2M。
あなたで間違いないわね。」
「はい。不明大司教様、私がガルベスです。
お呼び頂きまして光栄です。
何か私に御用でしょうか。」
「あなた私を抱ける。」
「・・・不明大司教様と私が、掘り搾りが出来るかどうかという事で宜しいでしょうか。
私としては掘り搾りさせて頂けるなら、喜んでさせて頂きます。」
「良し。今、ここでやりましょう。
医師役、撮影役、サポート役は準備。
ガルベスはスネークをスタンダップ。
私の準備は万全よ。全員用意が出来たらゴーよ。」
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「お兄ちゃん。やったわよ、魔力が2Mから4Mに上がってるわよ。
凄いわ、凄いわよ~。」
「ふう、ふう~。思ったよりずっと良かったわ。
粘りと執念がビンビン来たわぁ~。
ああっ、滾ってきたあぁ。
とりあえず今条件の合う男4人、直ぐに連れて来て。
ハリー、ハリーアップよぅ。」
床に座り込んでワイズマン・アワーで半放心状態のガルベス。
ガルベスの魔力が増えて、喜んでいるシアプの2人は。
そのまま不明大司教様の側近に促されて、ゆっくりと部屋から退室した。