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第二話 その力絶大に―

不慮の事故で死んでしまった俺、宿樹 神。

四神である朱雀、青龍、白虎、玄武に適合者として呼び寄せられる。そこで異世界の魔を払ってほしいと頼まれ(強制)、移動した先は魔王の目の前だった!!


って、そんな話あるかあああああああああ!!

何段階飛ばしてんだよ!!


青龍『さあ、あの魔を打ち払うのだ!!』


神「ど、どこから声が!?」


玄武『お主の中からじゃよ。わしら四神の力を授けるために、お主の中に入らせてもらったのだよ』


白虎『おめーには俺らの力がある!存分に戦いな!!』


もはや絶句するしかない。

なぜそんな重大なことを何の説明もなく勝手にやっているのか。

なぜこうまで人の話を聞かないのか。

神様ってみんなこうなの?

こみ上げる怒りも束の間、目の前の恐ろしい殺気で吹っ飛んでしまう。


先ほどの問いかけに対する答えはなしか。

何やら一人でブツブツとやっているようだが、呪文の類か?

様子をみているが仲間がいる気配はない。こやつ一人のようだ。

こやつが誰なのか、どうやって我の眼前まで来たのか、不明なことが多いが関係ない。

我の前に現れた下賤な輩を葬るのみだ。


スカー・ブルート「暗き闇にて沈むがいい シャドーボール!」


かざした手から解き放つ闇の最上位魔法 シャドーボール。

黒く鈍く光る巨大な球体が神を飲み込み辺りを爆発で吹き飛ばす。


神「う、ううわああああああぁぁぁ!!」


スカー・ブルート「たわいもないな」


目の前の人間(ゴミ)を片付け玉座につこうとしたその時、信じられない光景に一瞬固まってしまう。

爆煙が晴れ、その視界の先には先ほど吹き飛ばしたはずの人間が立っていたのだ。そこらにいる雑魚の魔法ではない、魔王である自分の放った最上位魔法を受けて傷一つなくたっているのだ。


スカー・ブルート「貴様、何をした!?」


奇跡か偶然かどちらにしろ人間風情を仕留めきれなかっただけでなく、傷一つ付けられない現状に怒りと困惑で神に叫んだ。

神はそんな魔王の叫びに動じることなくニヤリと不敵な笑みを浮かべる。


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― 新着の感想 ―
まりあんぬさまじゃないですか! (◍´꒳`◍)また会いましたね!四神?かっこいい(◍´꒳`◍)
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