表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

大工さんの正体

 私達は地図を頼りに街の外れにある小さな小屋へとやって来た。


 外には作業用であろう窯や作っている途中の道具が置いてある。


 これだけ見ても腕がある事は確かだ。


 トントンと扉を叩いた。


 ゆっくりと扉が開くと中から1人の少女が出てきた。


 え? 少女?


「何か御用ですか?」


「あっ! 私、ここの大工さんにお願いしたい事があってきたんですが」


「あぁ~、師匠ですね。 師匠は今作業中ですがもうすぐ終わるので中で待っててください」


 あ、この子じゃ無かったのね。


 流石に違うか〜、と内心苦笑いして小屋の中に入らせてもらう。


「……お前、あの子が大工だと思ったんじゃないか?」


「ソンナコトオモッテマセンヨ?」


「カタコトになってるぞ、まぁ俺も思ったから」


 そんな事を小声で話していると少女がお茶を持って来た。


「どうぞ、お茶です」


「ありがとうございます、貴女はここの大工さんの関係者なの?」


「はいっ! 私、ミーアって言います。 師匠は私、いえこの街の恩人なんですっ!」


 ミーアちゃん曰く師匠と呼ばれる人物はある日ふらりとこの街へとやって来た。


 いきなりやって来たこの人物に街の人達は訝しげな目で見ていたのだがその評価を一変させる出来事があった。


「数年前に水害があってこの街は壊滅してしまったんです、お父さん達は街を捨てる決断をしようとしたんですが、待ったをかけたのが師匠だったんです」


 師匠は住人達に復興計画を提案、その具体的な内容に住人達はこの人物を信じる事に。


 結果、この街は復興、更に災害に強い街になった、という。


 目をキラキラさせながら言うミーアちゃんを見てなるほどと思った。


 それと同時に街を復興させるぐらいの知識を持っているという事は相当身分の高い人物なんじゃないか、と思った。


 そして、私はその人物に心当たりがある。


 ガチャと奥の扉が開き男性が現れた。


「ふぅ~、疲れた……。 あれ?お客様かい?って君は……」


「お久しぶりでございます……、カーネル様」


 その人物はカーネル・グレイソン、この国の元王族だった方だ。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ