2日目、街へ買い出しへ
夕食を食べ終えた私達は火の後始末をしてテントの中へと入った。
ランプに炎を灯し、私は持って来た本を読み始めた。
私は、この就寝前のゆっくりとした時間が好きだ。
「さて、明日は何をしようかな……」
流石にずっとテント暮らしは飽きてしまうので家造りも考えないといけない。
「近所の村で建築士を探さないと……、あ、その前に畑作りをしないといけないわね。 野菜の種を買わないと」
どっちみち近所の村には近いうちに行かないといけない。
「優先順を考えないと後々後悔するから整理しておかないと……」
そんな事を考えているとうつらうつらと眠気が襲ってきた。
「ふわぁ〜……、本能には逆らえないわねぇ」
私はランプの火を消し寝袋に入りそのまま眠りについた。
翌日、日の光で目が覚めた。
「ふわぁ〜、おはよう……」
「おはよう、ゆっくり寝れたか?」
「えぇ、ぐっすりと眠れて頭もスッキリしてるわ」
凄く清々しい朝だ。
「で、今日は何をやるんだ?」
「買い出しに行くわ、これから畑作りをしないといけないから必要な物を買わないといけないわ」
「なるほどな、肝心の金は?」
「勿論ちゃんと準備してるわ。懐には余裕があるから」
なんせ婚約破棄の慰謝料をもらっているので。
朝食はパンを食べ、私達は山を降りて近所の街へと向かった。
街に到着した私達はまずは道具屋に入った。
「すいません、農機具がほしいんですが」
「いらっしゃい、農機具はそちらのコーナーにあるよ」
店主が指さした所には鍬とかスコップとか色々置いてある。
手にして馴染んだ物を選んでカゴへ入れていく。
「コレをください」
「ありがとうございます、えー全部で金貨1枚になりますね」
「はい、金貨1枚ですね」
「毎度どうも」
「後聞きたい事があるんですがこの街に建築士はいますか?」
「建築士? 大工ならいますよ。 うちの道具はその人に作ってもらっているんですよ」
「へぇ~、その方を紹介していただきますか?」
「いいですよ」
そう言って道具屋はサラサラと地図を書いた。
「この街の外れに住んでいる。ちょっと変わった奴だけど腕は確かだよ」
「そうですか、ありがとうございます」
私は礼を言って外へ出た。
「この街の外れに住んでる、て言っていたけど大体職人は変わりもんが多いからな」
「でも、仕事は確かみたいよ」
私は買った道具を見て確信していた。
私達は地図を頼りに大工の下へと向かった。




