四話
エルフのキクによると今エルフの村は、魔神に襲われているとの事。そんな話を聞いていたら、村長の家についていた。
「ここが村長の家だ。」
中には、年老いたエルフがいた。エルフは、長寿で見た目もあまり変わらなが、村長は凄く年老いていた。物凄く年なんだなと感じた。
「ようこそいらっしゃいました。」
村長は、丁寧な口調で続けてこう言った。
「この地に魔神がやってきて何とか倒そうとしましたが、返り討ちに合い村のエルフの騎士のほとんどか死にました。なのでこうして、助けを求めました。どうか、この村を助けて下さい。」
そういうと村長は、深々と頭を下げた。そこまでされたら流石に、助けないといけない事を悟り。
「わかりました。微力ながら手伝います。ところで魔神というのは?」
俺は、魔神への知識があまりなかった。まだ、書物を読めていないのかはたまた、城の図書館にも本を置かないほど秘匿されているのか、分からないが魔神への知識は、なかった。
「魔神というのは、」
キクに空いている家を貸してもらい、椅子に座りながら今日村長に聞いた話を思い出していた。
「魔神というのは、唯一無二の存在でこの世に1人だけで存在している、魔獣の王です。魔獣をたくさん従えており、なおかつその魔獣全員が異常種でございます。魔神をやっつければ、この村、いやこの世界が救われます。どうか救ってください。」
果たして魔神に勝てるのかは、不安が大きいがやってみないと分からない。正統法では、勝てないから俺は、囮作戦で行こうと思っている。誰かを囮にして、後ろから氷魔法で固めてしまえば、何とかなるかもしれない。そんな事を考えながら、今日は寝た。
「ルルシェ様、起きて下さい。」
夜中にルルナに起こされた。
「何だ?」
「村が襲われています。」
慌てて外に出ると、たくさんの魔獣が村を襲っていた。
「あれは、ゴリラ種のシルバーバック、あれは、蛇種のコブラ、そして、ウルス。」
全員が異常種だった。
「ルルシェ様、あれは。」
そこには、見た事ないが一目で理解できた。魔神だ。
「俺は、魔神をやっつけてくる。ルルナは、村の人たちの避難を。」
魔獣を避けながら魔神のとこまで着いた。
「ハッ、俺様に1人で勝てるとでも思っているのか。」
そう言いながら魔神は、火の渦を出して攻撃してきた。
「やれるだけやってやんよ。」
俺は、ありったけの力で周りを凍らせた。
「ハッ、こんなんで俺様が止まるかよ。」
火の渦は、凍らなかった。こっちに迫ってくる。やばい、避けれない。その時。
「大丈夫かね。君。」
俺は、いつの間にか抱えられていた。
「あなたは。」
そこにいたのは、俺が探していた。赤髪の騎士だった。
「君随分と強そうだからお願いしちゃおっかな。サポート頼むね。」
「わかりました。」
2人で魔神に挑んだ。
長い戦いだった。魔神は、恐ろしく強く。彼女の左腕、俺の右足が消し飛ばされた。だが、諦めなかった。
「ハッ、しぶといな。」
魔神も相当なダメージを負っていた。次がどちらも最後の力だ。
「君、最後に聞いとくけど名前は?私は、アイラ。」
「ルルシェです。最後にあなたと戦えてよかった。」
俺たちは、最後の力で魔神に反撃した。
「ハッ、、やるな、だがここで終われないんだ。」
魔神が自爆してきた。
「ルルシェ。君と一緒に戦えてよかった。」
「アイラさん。」
彼女は、俺を魔法で突き飛ばした。
あの戦いからもう8年
「アイラさん、俺は生きることができました。あなたのおかげです。」
一つの墓の前で俺は、手を合わせていた。あの戦いで最後に突き飛ばされたおかげで、俺は生き延びることができた。
「また来ます。」
俺は、墓をあとにした。ちょっとは、素直になれたかな?そう思いながら長い道を進んで行った。
俺の冒険は、まだ終わらない。
読んでくださりありがとうございます。