一話
最終まで読んでいって下さい。
「お前ら、異世界転生とかあると思ってんの?バカだなぁ。」
「は?お前にそんな事関係ないだろ。」
そういって、そいつはどこかにいった。
俺は、周りからこう呼ばれている。捻くれ者の加藤ってそんな俺が、異世界転生するだなんて、夢にも思わなかった。
「おぎゃ〜、おぎゃ〜。」
誰だ、赤ん坊の躾がなっていないやつだなぁ。怒ってやる。
「おぎゃ〜、おぎゃ〜。」
まじでうるさいなぁ。
「奥さん、生まれましたよ。立派な男の子ですよ。」
そう言って俺は、抱き抱えられた。
「そうね。この子も、立派に育ってくれると嬉しいわ。」
あれから4年、俺は4歳になっていた。今思い返せば、あのバカにしたやつに刺された事を、思い出した。ちょっとバカにしただけでまさか、刺すだなんて思いもしなかった。
俺がこの世界に来てやった事とは、乳母の乳を弄んだり、赤ん坊な事をいいことに女湯に忍び込んだり、前世では考えられない事ばかりしていた。
「お食事の時間です。」
「分かった。」
そう言って食堂に向かった。
「お父様、おはようございます。」
俺のお父さんは、この国の王だ。そして、その子どもの俺は、2人の兄がいる、第3王子だ。
「やっと来たか、ルルシェ。」
そうこっちの名は、ルルシェこの名前を自分だとわかるのには、苦労した。
食事が終わり、自由時間だ。俺は、異世界転生をバカにしながら、自分では結構好きなので色んなラノベを読み漁っていた。なので幼い時にすることは、よく分かっていた。
図書館だ。とにかく勉強しておく事が大事だ。最近は、魔法の勉強をしている。
魔法には種類があって、テンプレみたいだった。風に水、火に土、そして、光に闇。色んな種類があった。そして、俺は水と風だ。
「やっぱり、闇が良かったよな〜。ラノベだと、めっちゃカッコいいし。風と水なんて、地味だし。」
俺は、テンプレ通り魔力を上げる訓練をしていた。枯渇するまで使い、そして気絶する。そんな事ばかりしていたらあっという間に、四年も過ぎていた。
それから、3年後。
「お前は、いらん出ていけ。」
父からそう言われた。確かに父から見たら、毎日図書館で気絶しているだけで、何にもしていない。だが、こんな仕打ちあんまりだ。
「そんな事言っていいんですか?」
「舐めた口を閉ざして、とっとと出てけ。」
隣で兄たちが、笑っている。くそ、うざいな、ラノベだったらこのまま力を手に入れて、家族が後悔して取り戻そうとしたりする、展開だ。じぁそれにあやかってやる。
「今すぐ出てってやるよ!こんなとこ2度とくるかよ。俺を引き戻そうとしても遅いからな。」
「早よ出て行け。」
俺は、成り上がって見返してやる。
そんな気持ちは、とっくに捨てた。今は、酒場の面倒見が、いいお姉さんのスネをかじりにかじりまくっている。
「今日も働かないの?」
ベットの上でそう言うお姉さんに、こう言ってやるのさ。
「お前が、働いてくれるだけでいい。」
そんな生活も2年。俺は、9歳。何か行動するには、いい頃合いだろう。もう少しこの生活を楽しんでから行動しよ。
「きぁゃ、やめて。」
そんな事を考えたら下から、お姉さんの声が聞こえた。
「いいだろ、ちょっとぐらい。」
助けようと思ったその時。
「あんた達やめなさいよ。」
赤髪で防具を纏っている女が言った。
「はぁ?お前も犯してやろうか!」
賊がそう言って女を襲おうとした、すると女が。
「手加減できないわよ。」
そう言って襲ってきた賊を薙ぎ倒した。
「大丈夫ですか?怪我ないですか?」
「大丈夫です。」
女は、賊を縄で捕まえて連れて行ってしまった。あっ、名前を聞くのを忘れてた。でも、また会う気がした。
その夜、俺はお姉さんが寝静まったあとこの家を後にした。
「あの女性に会いたい、会って話してみたいと思った。」
そして、女性を探す旅に出た。
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