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【付録3】最上家人物録

〇最上義吉(よしきち)……先代の紅花会会長。斯波しば詮二せんじ調教師の活躍で紅花会を大きくした。

〇最上(あずさ)……義吉の妻。お転婆な嫁あげはの事はあまり良く思っていなかった。


〇最上義高(よしたか)……義吉の次弟。北国牧場の場長。子たちも孫たちも誰も牧場を継ぎたがらず、一牧夫の氏家直之を場長にした。

―最上義将(よしまさ)……義高の子。北国牧場を継ぎたがらず会社員になった。


〇最上義規(よしのり)……義吉の三弟。南国牧場の場長。晩年、経営権を持ったまま痴呆になってしまい南国牧場が荒れる原因となる。

―最上義清(よしきよ)……義規の子。父に代わり南国牧場を経営。だが経営知識が無く、牧場が荒れ放題となる。その結果、仁級の竜の質が悪化、紅花会の仁級調教師の廃業が相次ぐ事に。


山野辺(やまのべ)頼子よりこ……義吉の妹。本社の社員だった山野辺に嫁ぎ、最上運送を立ち上げる。

〇山野辺義晴(よしはる)……頼子の夫。妻頼子と共に最上運送を一から立ち上げた辣腕らつわん家。

―山野辺義広(よしひろ)……義晴と頼子の長男。最上運送二代目社長。父ほどではないがまともな経営者だった。

―山野辺(さくら)……義晴と頼子の長女。大宝寺との結婚話が出ていたが、立ち消え、最上運送の社員と結婚。

◇山野辺義市(よしいち)……義広の長男。経営手腕皆無。どんな事故を起こしても処分されなかった事で自分たちを特権階級だと勘違いし、致命的な輸送事故を引き起こす。義悦の逆鱗に触れ懲戒解雇。


―最上義景(よしかげ)……義吉の長男。紅花会会長。渾名は「禿鷲」。周囲から暴君と言われながらも、様々な問題を解決していく。岡部綱一郎調教師の活躍により紅花会大躍進の礎を築く。戸川為安調教師が暗殺された事を機に会長を孫の義悦に譲り、相談役となる。元々心臓の調子があまり良く無く、ブリタニス遠征の顛末にショックを受け急死。

―最上あげは……義景の妻。紅花旅館会の大女将。東国女性の憧れの女性像。最上農園の野菜に感銘を受け、販路拡大のために宿業を始める。その宿業を瑞穂一とうたわれるほどに拡張。ただ、遊びに行ってもすぐに仕事モードになるため、子や孫は一緒に旅行に行きたがらない。若い頃から気が強く、その後の会長たちを「教育」した事から、一部の会長たちからは今でも恐れられている。竜券を買うのが好きで(穴党)、応援に熱が入りすぎるというお茶目な一面も。


安東あんどう(みやび)……義吉の長女。幼い頃から叔母頼子によく懐いており、叔母同様会派内の社員安東兼季に嫁ぎ、最上農園を開業。

―安東兼季(かねすえ)……雅の夫。農業大学出身で、妻雅と共に最上農園という大規模農場を立ち上げる。出身大学に研究資金を提供し品種改良を依頼し味の向上に成功。

◇安東邦季(くにすえ)……兼季と雅の長男。最上農園二代目社長。父の代では収穫物は市場にも出していたのだが、旅館会のみの出荷に切り替える。形が悪くても味を最優先で品種改良をしてもらい、旅館会の評判向上に一役買う。種苗も門外不出にしたため、たまに開く直売会が大盛況となっている。

◎安東重季(しげすえ)……邦季の長男。最上農園研究部長。現在農場の自動化の研究を行っている。


◇最上義夫(よしお)……義景の長男。紅花会社長。有能な人物だったが二六歳で心不全で急死。

◇最上奈江(なえ)……義夫の妻。紅花旅館会の女将。豊日郡門司市の出身。大女将の商才が凄すぎて萎縮し、旅館会を継ぐ事を拒んでいる。


志村しむらいろは……義景の長女。紅花競竜会の副社長兼営業部長。元は大宿で仲居頭をしていた。夫の光正とは従業員仲間だった。父義景の依頼で会員制の竜主会社「紅花競竜会」を立ち上げる。また調教師たちの悩み相談にものっている。

◇志村光正(みつまさ)……いろはの夫。紅花競竜会の社長。社外との事は全て妻が行うため、あまり社外に出ず、専ら会員管理と経理、竜の募集設定を行っている。

鮭延さけのべ京香きょうか……光正といろはの長女。紅花競竜会の営業副部長。母いろはの担当は呂級と八級で(後に伊級と呂級に変更)、京香の担当は八級と仁級。

◎鮭延元綱(もとつな)……京香の夫。結婚前は紅花競竜会の広報部の社員だった。結婚後営業部に転勤となり、身重の京香に代わって八級と仁級を担当。

◎志村光定(みつさだ)……光正といろはの長男。趣味は電脳。紅花競竜会営業管理部部長だった。その頃の評価は「態度は真面目だが仕事はいい加減」であった。後に得意な電脳で会員情報を統合。義悦の妻すみれの立ち上げた最上情報技術社の副社長となる。電脳物販が大当たりする。妻は赤根会の一般社員。


氏家うじいえあすか……義景の次女。北国牧場の専務。北国牧場再建の為に新たに場長となった氏家直之に嫁ぐ。元は大宿で仲居をしていた。経理や営業に暗い直之を補佐している。姉いろはよりお茶目で、妹みつばより落ち着きがある。

◇氏家直之(なおゆき)……あすかの夫。北国牧場の場長。農業大学で品種改良を学び、北国牧場に就職。生産部に配属になる。生産理論を認められ、先代場長から後継者に大抜擢された。

◎氏家百合(ゆり)……直之とあすかの長女。北国牧場の経理担当。かなりほんわかした性格で、牧場の姫扱いされている。父直之は岡部に百合と結婚して北国牧場に来るように誘っていた。実は料理が上手い。

◎氏家あやめ……直之とあすかの次女。紅花旅館会の女将見習い。姉と異なりかなりしっかりした娘で、幼い頃から姉に反発していた。高校卒業後は牧場に就職せず紅花旅館会の女将見習いとなる。気が付いたら岡部親衛隊になってた。


◇中野みつば……義景の三女。南国牧場の専務。元は大宿で経理をしていた。最上農園と仕事上でやり取りしているうちに担当者の中野義知と知り合った。父義景の依頼で南国牧場の立て直しをする。怒りの沸点が異常に低く、とにかく気が短い。これと思ったらすぐに実行してしまう。しかも手が早く、結婚前には義知を遅刻と言ってはよく叩いていた。

◇中野義知(よしとも)……みつばの夫。南国牧場の場長。元は最上農園の出荷担当。先代場長の息子義清を追い出して場長となる。肌は地黒。氏家、安東、大宝寺と共に義景のブレーンだった。

◎中野義和(よしかず)……義知とみつばの長男。義景の孫の中では最年少で、京香や百合、あやめに可愛がられている。


◎最上義悦(よしえつ)……義夫の長男。紅花会の会長。大学で経営を学ぶ。当初は竜主として自分の竜の管理をしていた。その後南国牧場に行き、止級研究所の所長となり、竜運船の開発を行う。止級研究所が南国牧場から切り離され、三宅島に拠点を移し三宅島興産と名を変えると初代社長に就任。赤根会の会長の孫、三渕すみれと結婚。竜運船の販売開始と共に紅花会本社社長となる。義景会長の勇退に合わせて会長に就任。紅花会を首位会派に育て上げる。

◎最上すみれ……義悦の妻。最上情報技術社社長。父は赤根会の会長三渕(みつぶち)忠益ただますの次男清忠(きよただ)。義悦曰く「小言が機関砲」。実家のコネをフルに活かして志村光定と共に最上情報技術社を立ち上げる。電脳物販事業が大当たりし、会派内でもかなりの収益を叩き出している。

◆最上まなみ……義悦とすみれの長女。普段は品行方正なのだが、義悦にのみやたらとわがままを言う。義悦曰く「外面が良いだけの甘えん坊」。

◆最上義幸……義悦とすみれの長男。名付け親は岡部。誕生の時に赤根会の三渕忠悦会長が大喜びした。


岡部おかべ綱一郎こういちろう……義景の養子。父は純也、母は京子。競馬好きの祖父の影響で異世界で競馬の騎手をしていたのだが、落馬しこの世界に飛ばされた。最初は戸川為安に拾われ、戸川家の養子となっていた。戸川厩舎で調教助手をしていて義景会長の目に止まる。幕府競竜場で竜十字や共産連合と反目し、以後関連団体から付け狙われる。義悦の提案で調教師となる。久留米で数々の不正を暴き、先輩調教師と事務長を警察に送る。戸川の娘梨奈と結婚。戸川の養子縁組を解消し最上義景の養子となる。仁級、八級、呂級、伊級の全てで三冠を達成。さらに呂級に在籍しながら止級の国際競争「海王賞」を制覇。瑞穂競竜史上初めて海外の国際競争を制覇する。

◇岡部梨奈(りな)……綱一郎の妻。父は戸川為安。母は直美。極度の虚弱体質で幼い頃からよく高熱を出してぐったりしていた。食が細く、肌は青白く、体はガリガリだが、顔は美形。頭の出来が良く、論戦に異常に強い。娘の奈々がやたらと綱一郎に甘えるため、すぐに奈々と張り合おうとする。食の好みが渋い。絵が非常に上手く、結婚前は紅花会の会報の意匠を描いていた。

◎岡部奈々(なな)……綱一郎と梨奈の長女。生まれた時は未熟児だった。戸川、義景、あげはが溺愛している。母に似て非常に食が細い。幼い頃から不幸体質なところがある。報道の誹謗記事によって、幼稚園の時には先生や園児の保護者から無視されたり虐待を受けたりしていた。小学校になっても先生にいびられていた。ゴールで誘拐されてから暗所恐怖症になり、外国人を見るとパニック障害を起こすようになった。岡部曰く「人見知りの甘えん坊」

◎岡部幸綱(ゆきつな)……綱一郎と梨奈の長男。生まれた時は未熟児だった。義景、あげはが溺愛している。極度の寂しがり屋。姉弟仲はかなり良い。

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