表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】競竜師  作者: 敷知遠江守
最終章 差別 ~海外遠征編~
487/491

最終話 明日

登場人物

・岡部綱一郎…元競馬騎手、紅花会の調教師(伊級)

・岡部梨奈…岡部の妻、戸川家長女

・岡部菜奈…岡部家長女

・岡部幸綱…岡部家長男

・戸川直美…梨奈の母

・戸川為安…梨奈の父(故人)

・最上義景…紅花会の相談役、通称「禿鷲」(故人)

・最上あげは…義景の妻。紅花会の大女将

・最上義悦…紅花会の会長、義景の孫

・武田善信…雷雲会会長、竜主会会長

・加賀美…武田善信の筆頭秘書

・織田繁信…紅葉会の会長、執行会会長

・志村いろは…最上競竜会の社長、最上家長女。夫は光正、娘は京香、息子は光定

・氏家直之…最上牧場(北国)の場長、妻は、最上家次女のあすか、長女は百合、次女はあやめ

・中野義知…最上牧場(南国)の場長、妻は最上家三女のみつば、長男は義和

・櫛橋美鈴…紅花会の調教師(伊級)。夫は中里実隆

・杉尚重…紅花会の調教師(伊級)

・松井宗一…樹氷会の調教師(伊級)

・武田信英…雷鳴会の調教師(伊級)

・藤田和邦…清流会の調教師(伊級)

・服部正男…岡部厩舎の専属騎手(故人)

・畠山義則…岡部厩舎の契約騎手

・荒木、真柄…岡部厩舎の主任厩務員

・能島貞吉…岡部厩舎の主任厩務員

・新発田竜綱…岡部厩舎の調教助手

・成松…岡部厩舎の副調教師

・垣屋、花房、阿蘇、大村…岡部厩舎の厩務員

・長野業銑…岡部厩舎の調教師補佐

・関口氏勉、高橋圭種、遊佐孝光…岡部厩舎の厩務員

・坂井政則…紅花会の厩務員

・富田、山崎、魚住…岡部厩舎の用心棒兼厩務員

・小平一香…岡部厩舎の女性厩務員、父は小平生産顧問

・三木杏奈…岡部厩舎の女性厩務員兼ブリタニス語通訳

・江馬結花…岡部厩舎の女性厩務員兼ゴール語通訳

・香坂郁昌…大須賀(吉)厩舎の契約騎手

・栗林頼博…清流会の調教師(伊級)

・松下雅綱…栗林厩舎の契約騎手

・ラシード・ビン・スィナン…パルサ首長国の調教師

・チャンドラ・ブッカ…デカン共和国の調教師

・ラーダグプタ・カウティリヤ…デカン共和国の調教師

・アレクサンドル・ベルナドット…ゴール帝国の調教師

・ギョーム・エリー・ブリューヌ…ゴール帝国の調教師

・エドワード・パトリック・オースティン…ブリタニス共和国の調教師

・クリーク…ペヨーテ連邦の調教師

 終着すると香坂は『サケジュエイ』と共に競技場をゆっくり一周した。

途中で滞空させ、特別観覧席に向けて一礼。


 香坂が検量室に入ると、岡部陣営は全員抱き合って喜んでいた。

鞍を外した香坂が一言、「次はどこに行きますか?」と岡部にたずねる。


「次は止級だ。もう鞍上は松下さんの先約があるんだよ。泳げないお前は、その次だな」


「止級は……別の方でお願いします」


 そう言って香坂ははにかんだ。

そんな香坂を見て岡部がにっと口元を緩める。


「実はな香坂、大須賀くんから伝言を預かって来てるんだよ」


「大須賀先生から? 何でしょう?」


 岡部はわざとらしくコホンと咳払いをしてから大須賀の伝言を伝えた。


「他所の調教師と海外遠征するような騎手はクビだってさ」


「へっ!?」


「当てがないようならうちで面倒見るけど、どうする?」


 その一言で大須賀と岡部、双方の意図がわかり、香坂は満面の笑みを浮かべた。


「跡部先生が上がってくるまで、お願いしてもよろしいでしょうか!」


 岡部が頷くと、香坂は弾むような足取りで検量に向かった。



 検量が終わると表彰式が行われた。

表彰会場にはなんと皇帝陛下がやって来て、ヴェルサイユ宮殿をかたどった優勝杯を自ら義悦に贈呈。

皇帝陛下は口取り式にも参加し、義悦の隣で綱を持って写真を撮影した。




 その日の夜、ロンシャン競竜場で会見が開かれた。

ゴール帝室の要請で憲兵隊が護衛に駆け付けていて、一切の手出しはできないようにしてくれた。

ベルナドットは報道の所持品検査を厳重にやってもらうように憲兵隊に要請。

案の定、銃や短刀を所持している者が複数いて、全員、憲兵隊から厳しく事情聴取を受ける事になった。


 ついにこの時がやってきた。


 多くの競竜関係者が岡部の発言に注目している。


「『グランプリ』を制し、今後の競竜界に何を望みますか?」


 記者が真っ先にそう質問した。

岡部は少し遠くを見て小さく息を吐く。

静寂が会見場を支配する。


「ここ一年、私は主三国によって竜を二頭殺害され、ここまで苦楽を共にしてきた騎手も殺されました。最大の庇護者であった養父も心労で他界いたしました。この一年の出来事は筆舌に尽くし難く、私だけでなく多くの瑞穂の方々が、主三国に対し恨み骨髄になっています」


 ここまで聞いた報道から絶望のため息が漏れた。


「ですが、ここで過去の清算を望んでも、双方にとって負の感情のみが残るだけで、決して良い方には進まない。だからそこは、各協会に残された自浄作用にお任せしたいと思います」


 その言葉で、どうやら噂された主三国の解散請求ではなさそうと、報道は少し安堵した。


 一旦言葉を区切って、岡部が記者の顔を見渡す。


「私が望むのは、今は亡き義父の夢見た世界の実現です」


 再度岡部は言葉を区切った。


「我が師でもあった義父の夢、それは、止級と呂級が伊級同様に扱われ、空だけじゃなく海と陸でも、世界中から最高峰の竜を集めて競竜をするという世界です!」


 記者たちは予想だにしていなかった言葉にざわつき始めた。


「これからは、ブリタニス、ゴール、ペヨーテ、パルサ、デカン、瑞穂の六か国が主体となって、止級と呂級の国際競争を伊級並みに充実させていって欲しいと願うんです!」


 そこまで言うと、岡部は椅子から立ち上がった。


「世界中から集められた竜による、陸・海・空の競竜に、世界中の観客が熱中できるような、そんな素晴らしい世界を、六か国で手を携えて作っていきませんか!」


 記者の一人が感動で椅子から立ち上がり拍手をした。

拍手は徐々に広がり、次第に大歓声へと変わった。



 会見を終えた岡部は大宿へと帰った。

送迎の車を降りると、入り口前にスィナンと通訳が立っていた。


「いやあ、まさかああくるとはな。君の事だ、さすがに主三国の解散は無いとは思っていたが。しかし『協会の自浄作用に任せる』とは、また厳しい言葉だな」


 そう言ってスィナンは岡部の腕をパンと叩いた。


「これから暫く、厳しい調査によって大勢の人に厳しい処分が下される事でしょう。準三国の顔色をうかがいながらね」


「どれだけの者が報復のような処罰を受ける事やら。しかし、まさかああいう提案をするとはなあ。私も思いもよらなかったよ」


「準三国の地位の向上をはかるなら、排除の話をするよりは、未来の話をして協力してもらうべきかなと」


 「さすがだ」と言ってスィナンは高笑いした。

白い立派な顎髭が上下に揺れる。

その笑顔に、岡部は亡くなった最上の笑顔を重ねた。


「私はね、君と最初に会った時に、いつか準三国を救ってくれる存在になると確信したのだ。だからブッカに紹介した。私の目に狂いは無かったようだ」


 べた褒めされて恥ずかしくなり、岡部は後頭部を掻いた。


「僕はまだ未来の姿を見せたにすぎません。それに向けて手を携えていく事が重要で、実現は容易な事ではありませんよ」


「主三国の協会は当分の間は自浄で忙しく、それどころでは無いだろうしなあ」


 すると岡部はスィナンを見て鼻を鳴らした。


「パルサも競争体系の見直しで忙しくなりそうですね」


「それはもう手を付けている! 今度こそ良い竜を集められるような体系にしてもらうんだ。伊級だけじゃなく止級も呂級もな!」


 やや拗ねたような顔をするスィナンを岡部はくすりと笑った。


 そこにクリークが通訳の女性と幸綱と一緒にやって来て、「主役が来ないと祝賀会が始められないだろ」と言って岡部の背を叩いた。

幸綱の小さい手が岡部の指を掴む。


「とおさん! かあさんとねえちゃんがまってるよ! おいしそうなたべものがね、こぉんなにいっぱいあるんだよ!」


 幸綱の屈託の無い笑顔が、岡部の心を祝賀会場へと向かわせた。




 帰国し福原空港に降り立つと、そこには岡部の見知った顔が多数出迎えに集まっていた。

わざわざ久留米や盛岡から来てくれた人もいる。

杉、櫛橋、三浦、斯波、内田、牧、津軽、平岩。

同期の松井、大須賀、松本、武田も、騎手と共に来てくれている。

更には、織田、宇喜多、伊東、平賀、藤田、池田、栗林といった伊級調教師の面々。

一条竜主会会長をはじめ、三渕、鈴木、小寺、織田、長尾、斎藤といった会派の会長まで来ている。


 輸送機から降りる岡部の傍らには香坂が立ち、その後ろには義悦夫妻が立っている。

だが本来であれば岡部の横は服部であるはずで、あげはの隣には最上がいるはずだった。

さらに、恐らく一番前で出迎えてくれるはずの戸川の姿が無い。



 入国手続きを終えた岡部は、竜を厩務員たちに任せ、福原空港の会見室を借りて、香坂と記者会見を行う事になった。

今の気持ちはやら、勝った時どう感じたかやら、皇帝陛下と何を話したのかやら、色々と質問が飛んだ。

司会の人物が「きりが無いのでこの辺で」と言うと、一人の記者が「最後に一つだけ」と質問してきた。


「日競の吉田です。先生はこれまで数々の困難を乗り越えてきました。今回も随行させてもろて、襲撃あり、暗殺未遂あり、発走妨害ありと、ほんまに酷い状況やったと思います。改めて今、先生の正直な感想をお聞かせ願えませんか?」


 岡部は吉田の顔を見ると俯いて鼻を鳴らした。


「昔、記者会見で馬鹿が露呈しないようにって、色々ことわざを勉強した事があったんですよ。その時に学んだ言葉の中から選ぶなら、『一将功成りて万骨枯る』ですかね」




 ――ゴールの栄光から三年の歳月が流れた。


 岡部の語った夢の実現は、岡部も予想していたように非常に難航した。

まずあれから二年半、ブリタニス、ゴール、ペヨーテの各協会ではゴタゴタが続いた。

岡部が予想したように、主三国ともに調査、処分は苛烈を極める事になり、死者、逮捕者が何十人も出る事態になった。

ルフェーヴルは刑死、ドレークは一家心中、ラムビーは無期懲役となった。


 ベルナドットの父ギョームも、宮内省の職員との癒着の証拠が見つかった。

禁固刑が下されたギョームに、険しい表情で息子は免許剥奪及び追放処分を言い渡した。

父は薄っすら笑みを浮かべ、満足そうな顔をして小さく頷いたらしい。



 ペヨーテの調査で、『紅天団』の資金源がペヨーテの麻薬密売組織であった事が判明。

この発表を機に各国で調査が行われ、他にも数多の国で国家転覆工作を行っていた事が判明。

その拠点は(ことごと)く潰される事になった。

国家の諜報組織として『紅天団』を運営していた東方の国は、国際社会から激しく非難される事になり、国家元首がクーデターにより殺害され内戦に突入。

未だに全く収束する気配を見せないが、どの国も内戦終結に向けての手を差し伸べる気は無いらしい。

間諜を紛れ込ませてくるかもしれないと、難民の受け入れすら拒絶している国が多い。



 止級に関しては、かつて主三国と言われた国の新たな調教師会長、オースティン、ベルナドット、クリークが非常に乗り気で、彼らの強い要望により、古い競竜場を改修し試験競争が行われる事になった。

三国ともかなり観客からの評判が良く、すぐに協賛の申請が集まったらしい。

瑞穂を参考にして、三国ともにまずは季節開催する事になったのだそうだ。

水着で観戦できる競竜として。


 パルサ、デカンでは一足先に止級が通年化した。

新たに調教師会長となったアル・アリー、カウティリヤは、積極的に海外遠征し情報交換に勤しんでいる。

よほど瑞穂が気に入ったらしく、毎年のようにやって来て、『海王賞』『竜王賞』『八田記念』に竜を出走させている。

二人ともすっかり瑞穂語が上手になっている。

あまりにも瑞穂文化に慣れすぎて『海王賞』の会見に、二人で浴衣に雪駄、うちわ片手に参加しようとし、藤田に叱られるなんて事があったくらいである。



 元々、どこの国も呂級は研修の級とされていて、一からの体系整備となった。

まずはそれなりの競竜場作りから入らねばならなかった。

パルサに至っては芝生が育成できる場所が限られていて、年間を通して競竜ができる競竜場作りで難航している。

だが、最近ようやくそれも目途が立ったのだそうだ。


 国際競竜協会本部から全世界に向けて、六国の競竜協会の代表によって、止級の国際交流競走の拡充と、呂級の国際競争開催の方針発表が行われた。



 ◇◇◇



 さらに時が過ぎた。


 岡部は一人、皇都に戸川の墓参りに来ている。

花を挿し、水をかけ、線香を焚く。

手を合わせ、目を閉じ、静かに故人を偲んだ。


「義父さんが昔、太宰府で語った夢はどうやら実現できそうですよ」


 そう呟くとニコリと笑った。


「義母さんは元気にやってますよ。梨奈ちゃんは未だにどこかに行くと熱を出します。奈菜は甘えん坊で、幸綱は寂しがり屋です」


 そこで岡部がくすりと笑った。


「相談役と仲良くお酒呑めてますか。服部と国司さんに、幸正と靖元は元気でやっているとお伝えください」



 墓参りを終え、伏見の駅に歩いて行くと、一人の男が岡部に向かって大きく手を振った。


「調教師会長殿、長らくご無沙汰しておりました」


「これはこれは、日競新聞の局長殿。暫くお見かけしませんでしたが元気でしたか?」


 「何だかお互い変に偉くなっちゃいましたね」と二人は笑い合った。


 吉田は『髭土竜』とあだ名されていた頃から、かなり髪が後退しているが、あの頃と同じおちゃらけた態度のまま。

回顧録を出版をさせて欲しいというので、墓参り後にと駅で待ち合わせをしていたのだった。


「久々に会えたんですから、そこの喫茶店で、ゆっくり珈琲でもどうですか」


 吉田に誘われるがままに、岡部は駅前の喫茶店に入った。


「どうですか、止級通年化は? えらい揉めてるようですけど、どうにかなりそうですか?」


「通年化自体は問題ないみたいですよ。何でも、以前から提供の申し入れだけは頻繁らしくって」


「そしたら何が揉めてるんですか?」


 こういうところは偉くなっても記者のままだなと思い、岡部は思わず吹き出しそうになってしまった。


「一人の調教師にどこまで厩舎開業を許すかっていう、運用部分ですよ」


「なるほどねえ。先生みたいに、伊級も止級も呂級も超一流な方やと、協会も全部に厩舎開いてもろて、世界相手に戦って欲しい思いますもんね」


 相変わらず人を乗せるのが上手だなと、岡部は吉田を見て鼻を掻いた。


「現行の止級を参考にするのはどうかって案でまとまりそうですよ」


「どういう事ですか? 通年の級と季節の級を選ぶんですか?」


「それじゃあ季節の級は絶対勝ち目無いですよ」


 飲んでいた珈琲を吹き出しそうになるほど、岡部は大笑いした。


「主の級と副の級を設定して、副の級は主でやってる人の半分しか竜を管理できないという感じになるんじゃないかって」


「ああ! なるほど、なるほど! そしたら先生はどれを?」


 完全に記者の気持ちになっている吉田に岡部は鼻を鳴らした。


「そうだなあ。僕は伊級が好きだから、主は伊級かな。副は、思い入れがあるから呂級ですかね」


「紅花会の止級やないんですか? それこそ、今の止級の環境を整えたんは先生ですよね?」

 

「そっちは櫛橋先生と内田先生にお任せしますよ」


 改めて岡部が言った事を嚙み砕いて、吉田は何度も頷いた。 


「そうですか。思い入れですか。そうですね。ほんま呂級は色々ありましたもんね」


 そこから二人は、出会った頃の話や、竜十字と戦った頃の話で盛り上がった。


 すると突然、岡部が時計を見た。


「あ、しまった! もうこんな時間だ! 夕方に幸正が進路の事で相談に来るんだった」


「幸正君って確か服部騎手の息子さんですよね」


「ええ。来年、中学なんですけどね。奈菜の話だと騎手になりたいって言ってるらしいんですよ」


 「ほう」と声を発し吉田が目を輝かせる。


「良え話やないですか! で、会派はどこになるんですか?」


「日章会を希望してるらしいんです。琴美さんと奈菜は紅花会にしろって言ってるらしいんですけどね」


 色々と古い事を思い出してきたようで、吉田が口元を歪めた。


「そやけど、日章会やと、親父さんみたいに調教師揃えられへんのとちゃいます?」


「実は何年か前から寺沢さんって日章会の人が、うちで調教助手してるんですよ。あの人に開業してもらって、専属にしてもらう感じですかね」


「ほお! それは日章会復活の狼煙になりそうですね!」



 岡部が席を立つと、吉田は「最後に一支持者として聞かせて欲しい」と言ってきた。


「先生、来年の遠征ってどうするんですか?」


 「どうしようかな」と言って、岡部は悪戯っぽい顔で笑い出した。


「スィナンの爺さんがうるさいから『ワールドカップ』は行きますよ。あとは、まだ誰も達成してない、『護国卿』『グランプリ』『ミリオン』の『国際総三冠(グランド・トリプル)』を取りに行こうと思ってます」


「まだ、記事にしちゃダメですよ」と微笑むと、岡部は珈琲代を机に置いた。

思い出したかのように「回顧録、売れると良いですね」と言って、足早に喫茶店を後にした。



「競竜師」 ―完―

よろしければ、下の☆で応援いただけると嬉しいです。


最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

暖かいご声援、大変励みになりました。

次回作も引き続きお読みいただけましたら嬉しく思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 順番前後しますが、本編完結お疲れ様でした。 まあ岡部君が変な復讐する筈は無いだろうと思ってましたが、これまではエアレースだけ国際戦だったのを競艇と競馬でも…という感じですね。 と言うか、波…
[一言] 完結おめでとうございます。 馬じゃないレースものを探してた所に競竜師を見つけて、最新話まで追い付いたあとの数ヶ月、毎朝の更新が楽しみでした。 服部君が亡くなったのショックでした。 岡部先…
[一言] 完結おめでとうございます 呂級厩務員から伊級のてっぺん取るまで何度も何度も様々な攻撃され妨害され、それでも屈せずあの手この手で耐えて戦い進んできた岡部師がついに掴んだ栄光の主3国競争勝利、お…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ